2018–06–26

• 無事に我が家へ到着した猫くん。さんざん検討を重ねた結果、窓辺の一角を自分の住処に決めたらしい。用意しておいた灰褐色のクッションはもう少し体が大きくならないと上手くフィットしないようにみえる。
• いざ顔をみれば可愛くないわけではないのだけど、このまま猫を飼育することには犬好きとして不本意さが残る。そこで折衷案として、彼には猫ではなく犬になってもらおうと考えている。
• 実在する猫を、観念上の犬としてパラレルに飼育するのであれば、罪悪感もすこしは抑えられるのではないか。従って、彼には本来の名前（ニャー）とは別に、犬として…

2018–06–08

• アロノフスキー『マザー!』をみる。
• 後半あたりから脳裏をちらつくのは『骨餓身峠死人葛』、創世記を暗示する一軒の家の物語と、日本の土着文化を神話に昇華させた文学作品がともに辿り着くのが、暴力と簒奪の地獄絵図という。10年後20年後…

2018–06–29

• 『十四番線上のハレルヤ』読了。生活圏内に立ち現れる異質な法則をもつ別世界へ足を踏み入れちゃった人たちの短編集。ARテクノロジーで作られた人工の幻想が現実を侵食するような「劣化ボタン」がよかった。

2018–06–30

• 毎回楽しみにしているドーキー・アーカイヴ叢書。新刊の『さらば、シェヘラザード』も面白い。主人公の友人ディックの口を借りて語られる本書の構造は、この時代においてすでに例のパラフィクションの概念に接近している。

2018–06–17

• 仔猫を譲ってくれる岐阜の伯父が、来週の上京までに簡単な芸をいくつか覚えさすと意気込んでいる。叔父によれば、彼方の地方には産まれてすぐに猫の尾を半分くらい斬り落として庭に埋める風習があるという。