モノクロの奥深さ — WS2B 57期 3回目

はじめての暗室作業で学んだこと

OKUMURA Takahiro
ワークショップ2B学修記
3 min readAug 9, 2017

--

ワークショップ2B は写真家の渡部さとるさんが主宰する写真のワークショップで、57期 (7/22 — 10/21) に通っている。

3回目のテーマは「暗室作業(前回の屋外撮りのプリント)」。前回のワークショップで野外撮影したときのネガフィルム(モノクロ)を使ってプリントする。普段は土曜参加なのだが、今回は所用につき日曜に参加した。

暗室は初めてで、もちろん現像の仕方も分からない。現像液、停止液、定着液、水洗いといった一通りの工程を経てプリントされたモノクロ写真は、ファインダ越しに見えていたものとはまったく異なる世界だった。

例えば空。

ファインダからはかっこよく見えていた空も、モノクロプリントには味気ない白として写るばかりだった。空の明るさに合わせて絞ると、今度は周りの建物が暗くなってしまう。

また、ゴチャついた建物と空を抱き合わせて撮ると、空の部分が歯抜けた空間になってしまう。もので満ち溢れた世界を撮る時、空が絵をつまらなくしてしまった。目で見えている世界と四角いモノクロの世界はつくづく違う。

もちろん空をかっこよく撮れる方法はあるはずで、出来ないのは私の技量不足だ。思い通りに絵作りするためには、撮る前から考えなければいけないことがたくさんある。

今回の暗室作業を経て、絵作りの奥深さを思い知った。

ワークショップの中で構図の話になった。撮るときも悩むし、撮ったあとも「うーむ、もうちょっと良い構図があった気がする…」となってしまうと相談した。

先生曰く、まず構図というのは35mmフィルムや6x6フィルムのフォーマットによってほとんど決まってしまうとのことだった。

(フォーマットにおける構図の工夫もあるが、)基本的には丸を描いてその中にものを収めていくという考え方を教わった。丸をドーンと中心に置くパターンや大小2つの丸を左右に配置するパターンなど、1つ以上の丸を置いてみるという考え方は分かりやすい。

「写真 構図」とかでググると三分割構図や日の丸構図がヒットするが、そういう技をうまく使いこなせてない自分にとって、丸で良いという考え方はなんともしっくりきた。

--

--