投資戦略#2:上げ相場だけに安全投資する方法とは

HEYBIT
3 min readMar 17, 2020

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投資戦略#1:仮想通貨10%+現金90%

に続いてこの方法もかなりシンプルな戦略です。前のブログで「上げ相場」は、価格が5日移動平均より高い場合と定義したことがあります。仮想通貨投資は「上げ相場」だけにし、下げ相場では売って市場を見守るべきだと言うことでした。

投資戦略#2:移動平均+現金80%

  • 投資対象:投資したい仮想通貨いくつかを選択
  • 投資期間:2014.2~2019.12
  • 取引費用:0.2%適用
  • 投資戦略
    1. 皆さんが選択した仮想通貨の5日移動平均を1日1回チェックする
    2. 現在の価格が移動平均より高ければ買収または保有する
    3. 現在の価格が移動平均より低ければ売却または投資を保留する
    4. 現金の割合は80%に維持する
    5. 資金管理:仮想通貨ごとに投入する金額は総資産の20%/仮想通貨の銘柄数
    *5つの仮想通貨に投資する場合、各銘柄に資産の20%/5=4%を投資する

結果はどうだったでしょう。次のグラフを見ると、収益のカーブが前で紹介した「投資戦略#1:仮想通貨10%+現金90%」とほぼ同じように見えますが、

年換算収益率(CAGR)は22.1%、最大ドローダウン(MDD)は9.9%でした。

そして、1日で資産の1%が割れたケースが47回(2.2%)、2%以上割れたケースは11回(0.5%)ありました。

総資産の20%を四つの仮想通貨に分散投資+5日移動平均基準上げ相場だけに投資した戦略(2014.2~2019.12)

上げ相場だけに投資した結果、戦略#1(CAGR 19.1% / MDD 18.8%)より成果が良かったのです。CAGRは3%pも増加し、MDDはむしろほぼ半分まで減少しました。

ところが、なぜ移動平均戦略は現金の比重を90%ではなく80%まで減らしたのでしょうか。まず、「投資戦略#1:仮想通貨10%+現金90%」ではすべての仮想通貨を保有し続けましたが、今回の戦略では上げ相場(価格が5日移動平均以上)にのみ保有していたからです。すなわち、平均的に我々が選択した仮想通貨のうち、約半分だけ保有していて、下げ相場が続く場合には最初から保有しないのです。

我々は個別銘柄に「資産の20%/銘柄数の割合」だけを投資し、平均保有量は資産の10%程度になります。それでも上げ市場にだけ投資すれば収益が改善し、単純保有+90%現金の戦略よりもっと優れた実績が出ることがわかりました。

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