セルヒオ・ジョージのSONYとの専属契約。RMMがSONYとのディストリビューション契約をMCRに移すこと。そのRMMのプエルトリコへの露骨な擦り寄り。サルサとは比較的縁の薄かったロスのFONOVISA…
ラテンアメリカの諸国のみならず、わたしたちの国のサルサファンにも、プエルトリコのポップ・アイドル、ジェリー・リベラの名は広く知れ渡っているだろうが、彼をたんに早熟なサルセロに終わらせることなく、ゴールドディスク…
それにしても、ドミンゴ・キニョネスのこの求心力はいったいどうしたことだろう。97年の『セ・ネセシータ・ウン・ミラグロ(奇跡求ム)』いらいまるで、時代にのるのではなく、それを自分に引きつけるような強力な磁場をこのプエルトリコのサルサ歌手はつくり出しているようだ。
もちろん、合衆国政府の政治経済的な思惑もあって、昨今のラテン音楽の話題はもっぱらキューバのミュージシャンがどこそこでコンサートを開くといった情報で事欠かない。つねに亡命者の受け入れ先となってき…
現在のキューバ音楽の止まるところを知らないブームを見ていると、冷戦を通じて長年アメリカ合衆国が恐れてきたのは、たとえば、こうした状況ではないのか?と思うときがあ…