フィンランドに住む準備(1年間の在外研究)4:船便の発送

Hiraku Sakamoto
Happy Mom, Happy Family
5 min readApr 24, 2020
【本シリーズ共通の序文】Happy Mom Junonのオットです。日本の大学に所属する研究者です。2019年夏から1年間の予定で、フィンランドAalto大学にて在外研究のため、家族(妻・子供2人)と共にフィンランド(ヘルシンキ)に滞在しています(執筆時点(2020年4月)では、新型コロナウィルスのため外出自粛中ですが)。ここでは私たちがフィンランドで生活を開始するにあたって特に困ったこと、どう解決したかの記録を残しておきます。今後、ますます多くの研究者がフィンランドと日本を往来して共同研究を盛んにする、そんな未来の実現の一助となれましたらと思います。本記事の内容は2019年夏時点でのスナップショットですので、実際の渡航にあたっては自身で最新情報をご確認ください。

今回は、1年間のフィンランド(ヘルシンキ)滞在にあたっての荷物の輸送について、経験談を記しておきます。

家族4人での渡航でトランクを最大8個まで持てるため、飛行機の預け荷物+手荷物だけで何とかなるかと当初は思いましたが、やはり荷造りをしてみるとかなりオーバーしそうなので、残りを船便で送ることにしました。

航空機の預け荷物

今回の渡航のためにトランクを追加購入したものの、8個の預け荷物をどう成田空港まで送ったものか。これは、「手ぶら空港宅配サービス」を利用することで一気に解決しました。自宅で荷物を引き取ってもらったら、あとはヘルシンキ空港で受け取るだけ。

今回初めて使ったので、「本当に荷物来てるのかな…」と少し不安でしたが、全く問題なしでした。空港からはバンタイプのタクシーで滞在先まで移動しました。

船便の発送

船便は当初、海外引越サービスの利用を検討し、3社に見積りの問い合わせをしました。しかし1社は初めから「その規模なら郵便局で送ったほうが断然安いですよ」との回答で見積りはもらえず。実際、2社からもらった見積りは、自身で船便発送するのと比較すると大幅に高価でした。ある程度の引っ越しの規模がないと、運送会社に依頼するメリットはあまりないようです。

そこで、自宅でパッキングして、パッキングが終わるたびに郵便局に集荷に来てもらって発送することを繰り返しました。重い荷物(30kg)でも集荷に来てもらえてありがたいです。

参考: 「フィンランド — 国・地域別情報(国際郵便条件表) — 日本郵便」https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/country.php?cid=68

フィンランドでの船便の受け取り

日本で船便を発送してから6週間ほど経った時、ヘルシンキの滞在先のポストに荷物の到着案内書が入っていました。

驚いたことが二つありました:

第一に、フィンランドではポストに入らない小包は、自分で郵便局へ取りに行く必要があります。ポストに到着案内書が届いたら、14日以内に最寄りの郵便局まで取りに行くシステム。(郵便局の横や、あるいはスーパーなどに、小包を受け取るための宅配ロッカーもあります。)

私の場合は、郵便局へ行き、本人確認用のパスポートを見せて荷物を受け取りました。上述の通り重い荷物なので、バンタイプのタクシーを呼んで家まで持って帰りました。

第二に、船便で到着した段ボールは、角がなくなって丸くなるくらい損傷が激しかったです。妻が海外移住ブログで「衣装ケースを丸ごと送ると良いですよ」と書いてあったのを見て真似したら、輸送途中の衝撃でバラバラになって到着してしまいました。
・もっと厳重に梱包しておくこと
・万が一、外側の箱が損傷を受けても、中身がバラバラにならないように荷造りすること
が大事だったようです。

フィンランドの郵便局に船便が届き、タクシー(バン)で家まで運びました。中は激しく損傷。

と驚きつつも、すべての荷物をフィンランドで受け取ることができました。私たちの荷物の量だとちょうど良い輸送方法だったと思います。

帰りは?

日本帰国時はどうするのが良いのかは未検討です。無事に帰国したらまた経験談を書きたいと思います。

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Hiraku Sakamoto
Happy Mom, Happy Family

Associate Professor; Engineering Sciences and Design (ESD) Graduate Major, Department of Mechanical Engineering, Tokyo Institute of Technology, Japan.