ブロックチェーン エンジニア集中講座 week9 ~特別講義~ 参加レポート
HashHubでは毎週日曜日に2ヶ月集中して学習をするブロックチェーンエンジニア集中講座をフレセッツと共同で運営しています。詳しくはこちらをご確認ください。
ブロックチェーンエンジニア集中講座:https://www.blockchain-edu.jp/
<過去参加レポート>
week1 ~ブロックチェーンの仕組みと概要~:参加レポート
week2 ~ビットコイン基礎編~:参加レポート
week3 ~ビットコイン応用編~ :参加レポート
week4 ~ビットコイン実践編~ :参加レポート
week5 ~Ethereum基礎編~ :参加レポート
week6 ~Ethereum応用編~ :参加レポート
week7 ~Ethereum実践篇~ :参加レポート
week8 ~Ethereum挑戦編~ :参加レポート
講義開始
最終回となる本講義では、「2018年半ば時点で暗号通貨・ブロックチェーン領域でビジネスモデルが証明されている事業ドメイン」というテーマでオリジナルで作成した業界マッピングを元にHashHub平野が講義します。※ここでいうビジネスモデルが証明されているとは、とりあえずキャッシュフローが作れているという定義にしておきます。
ここでは取引所系、ウォレット・決済系、メディア系、アプリケーション系、マイニング係、分析系の6つの分野に分けて説明が行われました。これらに分けて現在の業界のお金の流れなどを俯瞰して見ることで今後成立する事業ドメインなどの将来予測が出来るのではないかという事でした。
まず取引所系です。ここでは取引所運営会社、OTC事業者、セキュリティを提供する会社、NAV提供、取引所システムOEM業者、取引所にKYCサービスを提供する会社の6つに分けられるようです。やはり取引所運営会社が強いようですが、それ以外にも様々なビジネスモデルが存在しているようです。
ウォレット・決済系では主にハードウェア、カストディ、アプリケーション内蔵型、決済/ペイメントプロセッサーの4つの領域に分けて話します。ハードウェアはLedgerなどのコールドウォレットの販売、アプリケーション開発はモバイルウォレット、決済/ペイメントプロセッサーはbitpayなどが代表的な決済などを主に収益源としています。しかしそれだけをやっているわけではなく、得意領域と合わせて複合的に収益を上げているようです。
メディア系では広告収入、メディアの国別フランチャイズ展開、カンファレンス、ICOのプロモート、イベント企画業者、有料コンテンツやオンラインサロンの6つの分野に分けられます。代表的なのはcoindesk、COINTELEGRAPH、TokenLabなどで、広告収入などはもちろん、積極的にカンファレンスなどを行うことで収益の一部としているようです。
アプリケーション系ではトークンアイテム販売型、スマートコントラクト監査、企業向けサービス、教育/学習、トークン設計診断の5つに分けて説明されます。この分野ではクリプトキティーなどが有名ですが、他にもゲーム内通貨などで稼ぐモデルなどもあります。
マイニング関係ではハードウェア、プール運営、クラウドマイニングの3つに分けて説明します。ハードウェアはマイニングに必要なASICの販売など、プール運営はマイニングプールの運営、クラウドマイニングはお金を払えばマイニングに必要なハッシュレートを管理するよといのがビジネスモデルです。
分析系ではブロックチェーン データ分析、捜査・犯罪検知系の2つに分けらます。捜査・犯罪検知系では怪しいアドレスなどを追跡することで捜査協力の対価を得たり、取引所への情報提供で対価を得るビジネスモデルになります。
ここまで一通り業界のビジネスモデルを紹介した後は、ブロックチェーン アプリケーションの今後を考えるというテーマで話をします。その上でDEXやDappsなどが、本当に非中央集権的に出来るのかという話をしました。
この話の結論としては、実現は厳しいだろうということでした。理由の一つとしては、現在DEXやDappsのほとんどが運営元がいます。これは何か問題が起こった時に解決する中立者が必要だからですが、これを無くすことは困難です。そのため将来的に運営元がいなくなるのは難しいと考えられるからです。
ここまでが今日の主な講義内容でした。その後簡単な質疑応答が行われ、終了後はHashHubの会社説明と求人募集など紹介されました。
一通り紹介が終わった後は、メイン講師の日向さんにバトンタッチをして講義を行います。今回は日向さんが代表を務めるFressetsの会社紹介と求人募集の説明がメインです。Fressetsでは事業者向けの仮想通貨ウォレットや研究開発、教育事業などを行なっており、人手が足りないようです。しかし業界的にブロックチェーンに詳しいエンジニアは非常に少なく、採用が困難なため、本講座の卒業生は是非応募してほしいとのことでした。
まとめ
最終回となった本講義では、今まで勉強したブロックチェーン技術がビジネスとしてどう活かされているのかという話がメインでした。取引所しか儲からないなどの声を聞くこともありますが、実際には様々なビジネスモデルが存在しているのだと感じました。また最後にHashHubとFresseteの会社紹介、求人紹介も行いました。今回の講座を通して、ブロックチェーン業界で働きたいという方は是非応募してみるといいのではないでしょうか。
今後も参加者同士で勉強会を開こうなどの動きもあります。約2ヶ月間の講座を通してレベルアップしただけでなく、参加者同士の繋がりが生まれたのは本当に良い事だと思います。第2回の募集もすでに始まっているので、もし興味のある方は是非応募してみてください!
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