イーサリアム上DAppsをマネタイズする６つの方法 Part 1
ー５つのマネタイズモデルー
本記事は、6 Ways to Monetize Your Ethereum DApps (Part 1)(Georgios Konstantopoulos) の翻訳です。万一誤訳などありましたらPrivate Note機能でお知らせ下さい。
最近の記事で、なぜブロックチェーンDApps(分散型アプリケーション)開発を学ぶべきかについて説明した。
今回の記事では、それらをどのようにマネタイズできるかについてお話ししていきたい。
DAppの具体的なケースについて取り上げる前に、よくある質問に答えていこう:
従来のアプリはどうやって儲けているのか？
広告
簡潔に言うと、広告主がコンテンツ・プロバイダーやテクノロジー企業 (開発者のあなただ)に料金を支払って、消費者(あなたのユーザー)の前に広告を出してもらうことだ。消費者は次々と(自覚しているかに関わらず)広告に影響され、広告主のプロダクトにお金を使うようになる。
フリーミアム・サービス
旧来のアプリストアでは、アプリの「Lite」または「Regular」そして「Pro」バージョンのアプリがあった。ユーザーはプロダクトが提供しているものを試して、もし気に入ればフル・バージョンのアプリを購入するだろう。
このビジネスモデルを使用して、Spotify、Slack、Onedriveといった企業は有料サブスクライブでサービスを購入するユーザーから収益を上げた。
フリーミアム・モデルの他の例として、実際の通貨でゲーム中のアイテムを購入できるゲームアプリケーションが含まれる。
無料でプレイできるMMORPGは、いわゆる「フリープレイ制限」を適用している。 World of Warcraftのフリープレイヤーは、最大レベル20まで許容されている。他のゲームでは、探検できるエリアに制限がある。こういったゲームの最高のコンテンツは、「課金プレイ」するゲーマーのために取ってあるのだ。
上記を念頭に置くと、開発者がDAppを収益化しようとする場合、多くの成果がたやすく得られるだろう。How to Monetize Your DApps
あなたのDAppsをマネタイズする方法
1. クラウドセールを行い、トークンを発行する
前の記事で説明したように、トークンで裏付けされたクラウドセールを通してのプロジェクトを立ち上げることはいつでも可能だ。
このケースでは、トークンの必要性を定義する必要がある[1]:
この場合、トークンが安全と見なされるかどうかによっては、規則とKYCコンプライアンスに注意しなくてはならないことに気をつけたい。
2. 取引手数料のパーセンテージを取る
Cryptokittiesは、成立したオークションに3.75%の手数料を課している。これはかなりの売上げをもたらすモデルである。
より一般的な例として:
- あなたのサービスを使ってAがBから何かを買う
- 支払い額のY%がサービス提供者(あなた)に入る
- 支払額の(100-Y)% がBに入る
ここで警告だ。エンドユーザーにとって「不公平」な料金の分散型サービスを作ると、最終的に誰かがあなたのスマート・コントラクトがコピーさし、料金が安い、または完全無料のバージョンをリリースするだろう（イーサリアムのDAppsで典型的に期待されるように、あなたのコントラクトが検証済みでオープンソースである場合）。
ユーザーに課す適切な金額を見つけることが鍵となる。しかし、我々はこの記事では価格設定のモデルについては説明しない。
3. プレミアム機能に料金を課す
先ほど説明したフリーミアムモデルからひらめきを得て、CryptoZombiesにて構築しているゲームを例に次のことを考えてみよう:
CryptoZombieがレベルアップするには10勝する必要があり、さらにレベルが上がるにつれて難しくなっていくとしよう。
レベル10からレベル11へのレベルアップは、レベル1からレベル2へのレベルアップよりも難しくなる。ユーザーがゾンビ軍団をレベルアップするためには、さらに多くの努力が必要だ。
ここであなたはこんな関数を実装可能だ。それは努力を「スキップ」してゾンビのレベルアップを直接的に可能にし、その代わりにユーザーはある量のEtherを支払わなければならない、というものだ。
こうして、無料でプレイするプレイヤーはゲーム終了の結果を変わらず得ることができるが、プレミアムの支払いを望むプレイヤーはその努力をスキップする可能となる。
これは、ゾンビのクールダウン時間のリセットにも同じように適用できる。通常ゾンビは再度戦う前にcooldown時間を待たなくてはならないが、ユーザーがわずかな料金を支払い、クールダウン時間をはスキップできるようにすることが可能だ。
ここにはDAppsを収益化する様々な方法がたくさんあるが、この記事のパート2で具体的なコードの実装について説明しよう。
4. サブスクリプション/ メンバーシップ
コントラクトに、サブスクリプションまたはメンバーシップ機能を追加して、ある関数がサブスクライバーやプレミアムメンバーからのみ呼び出せるようにすることが可能だ。
サブスクリプション期間は次のように設定できる:
- 時間ベース: ユーザーはX時間が経過するまで関数を呼び出すことができ、例として彼らは1ヶ月のアクセス料を支払う。
- 使用ベース: ユーザーは関数をX回呼び出すことができる。
サブスクリプションのモデルについて、さらにWikipediaを読んでみてほしい。
再度になるが、この記事のパート2では実装方法を具体的なコード例で見ていこう。
5. 広告
これはDApp中の広告についての話なので、あまりポピュラーな方法ではない。ThousandEtherHomepageが行なっているのはまさにこれだ。DAppのフロントエンドに表示されるピクセルの数を、コントラクト中で請求することができる。下図で見られるように、特にプロジェクトがブランド宣伝を目的として、これらのピクセルを使っている。
6. 寄付を受ける
上記どれもがあまりにも困難なようであれば、寛大な寄付者のためにあなたのサービス/ DAppに暗号通貨アドレスを追加することがいつでも可能だ。
同じくあなたのWebページにeth-buttonを追加し、メタマスクと結びつけることができます。
パート２はこちら!
パート1はより理論的なアプローチでしたが、パート２では上で説明したマネタイズ・コンセプトのいくつかをベースとしたコード実装も含まれます!
Loom Network は、イーサリアムのハイスケーラブルなDPoSサイドチェーン構築のためのプラットフォームで、大規模ゲームやソーシャルアプリにフォーカスしています。
さらなる情報は こちらから.
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James Martin Duffyに感謝!!
