Loom Network & Plasma
Plasma実装予定のお知らせです!
本記事は、Loom Network&Plasma(Matthew Campbell) の翻訳です。万一誤訳などありましたらPrivate Note機能でお知らせ下さい。
更新情報: 2018年6月、我々はPlasma Cash実装をリリースした。リリース発表記事をこちらでチェックしよう。
このシリーズの記事:
Loom Network & Plasma
Plasma Cashイニシャルリリース — Loom Networkサイドチェーン上でPlasmaで裏付けられたNFTが利用可能に
Plasmaはいつできるのか?? 我々初のDAppチェーン・DelegateCallをローンチしてからのこの1ヶ月、常に我々はPlasmaと競合しているのかという質問を受けてきた。Vitalik Buterinからも、「Loomチェーンのコンセンサスに対するトラストの依存を緩和するために、プラズマのような構造を取り入れる」ことを計画しているかとの質問があった。
問題はつまりこういうことだ:DAppチェーンは便利なものだが、スケーラビリティの目標を達成するためにはトラストの前提が作成される必要がある。DPoSを使用すると、DAppチェーンは分散化していて誠実な証人が十分与えられたものになりうるが、これは十分に良いものではないと私たちは考えた。その結果、DAppチェーンがセキュリティや分散化について妥協することなくスケーラビリティを達成するための他の方法を探し始めた。
Vitalik及びPlasma MVPの実装者であるDavid Knott氏とのスケーラビリティに関する議論の後で、Plasma、特にPlasma CashはLoom Networkで構築しているDPoSサイドチェーンに採用すべきものであることを我々はすぐに見出した。
我々はプラズマの有用性、実現可能性、そして有望性を確信している。 Loomが目指すのは、パブリックおよびプライベート・チェーン向けにターンキーで自動化されたPlasmaセキュリティを必要とする企業のためのプラットフォームだ。
Plasma Cashはゲーム資産をどう守るのか
Plasma cashは、ユーザーがトークンのようなアセットをサイドチェーンに 移転することが可能になる。
Plasma Cashでは、サイドチェーンにデポジットしたトークンを固有のシリアルナンバーと紐付けることでこれが可能になる。トークンは代替不可であり、それ自身のトランザクション履歴を持つ。このことで、コインの履歴のよりコンパクトな証明、そしてそれに付随して0承認トランザクションの可能性が実現する。
結果的に、取引所やゲームは効率的なサイドチェーン上のオペレーションが可能になるというメリットを享受でき、またハッキングや不正行為があった場合は、ユーザーはプラズマExitを通してイーサリアム・メインチェーン上で資金やレアコレクションを取り戻すことができる。
目標は、ユーザーが完全に安心して資産をDAppチェーン上に置いておけることだ。
DAppチェーンになぜこれが重要となるのか?
DAppチェーンはDPoSを介して配布され、セキュリティも守られている。しかし、DPoSは完全に分散化されておらず、ネットワーク内の大規模なステーク保持者によって悪用される可能性がありうる。DAppチェーンとPlasma Cashを組み合わせることで、より良いセキュリティの保持と、DAppチェーン上のより重要なオペレーションが可能になる。
サイドチェーン上で動くモバイルゲームで、イーサリアム・メインチェーン上のコレクタブルなアイテムを持つことができる、そんなことを我々は思い描いている。
DAppチェーンはあらゆる種類のトークンをサポートする。あなたはEtherをDAppチェーンに転送して分散型取引所で使用することさえ可能だ。
Plasma Cashの構造で守られている以上、もはやユーザーがサイドチェーンを信頼する必要はない。
Plasma + Zombie Battlegrounds
Zombie Battle groundsは我々のカード収集ゲーム(CCG)だ。DAppチェーン上でゾンビカードのデッキを購入し、PvPバトルのプレイができる。
我々にとって初のプラズマ使用はこうなる予定だ: ERC721トークンをデッキに組み込み、プラズマキャッシュを使うことでサイドチェーン上でカードが使用できるようにする。このとき、所有権をイーサリアム・メインネットに送り返すことは可能である。
どんな仕組みなのか??
DAppチェーンは、チェックポイントとして機能するマークル証明をイーサリアムのメインネットに定期的に報告する。その頻度は望むレベルのセキュリティとコスト次第である(証明が多ければそれだけバンドワイズを必要とするため)。なので、我々は異なるタイミングアプローチ間のトレードオフについて研究する予定だ。
Plasma Exitは、不正の場合やメインネット上での取引に戻りたい場合に、トークンホルダーが資金をPlasmaチェーンから引き出すことを可能にするメカニズムである。
現在のPlasma MVPプロトタイプは素晴らしいリファレンスであるが、我々はゲームに繋がる独自のカスタム実装をゼロから開発し、ユーザーエクスペリエンス向上を目指していく。
質問はDelegateCallにてしていただければ、お答えしたく思っている。
Plasmaの詳細についてもっと知るには、Karlの記事を読むと良い。
我々の目標は、これを全てLoom SDKのパブリックな公開と併せて6月にリリースすることだ。
まとめ
PlasmaとDAppチェーンは、最高に相性がいい。 これらは非常に相互補完的な技術であり、組み合わせるのが理にかなっている。我々は、夏までにPlasmaの実装を完了することで、分散性とセキュリティを維持しながらも、DAppチェーン上に構築されたアプリケーションスイート全体が、現在の制限よりも断然優れたスケーラビリティを利用できるようにする。
ファウンデーションの理論的な取り組みに開発者がアクセスし、利用できるようにする。この LoomのポテンシャルをVitalikが理解していることを我々は嬉しく思う。
Loom Network は、イーサリアムのハイスケーラブルなDPoSサイドチェーン構築のためのプラットフォームで、大規模ゲームやソーシャルアプリにフォーカスしています。
さらなる情報は こちらから.
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