Loom Networkロードマップのアップデート: Q4 2018 — Q1 2019
本記事は、Loom Network Roadmap Update: Q1 2018 — Q2 2019(Matthew Campbell) の翻訳です。万一誤訳などありましたらPrivate Note機能でお知らせ下さい。
Loom Networkのここ数ヶ月はクレイジーだった。
さらにロードマップの記事を投稿してからしばらくになるので、我々が取り組んできたことの包括的概要、そして今後の技術的展望についてお伝えする良い機会だと考えた。
しかし本題に入る前に、ここ数ヶ月で我々が成し遂げたものを少しまとめよう。
我々の発表を注意深く追っている方は、以下のセクションはご自由に読み飛ばしていただいて構わない。だがそれ以外のみなさんにとって、これは最新情報を与え、今後どんな背景で物事が起こっていくのかを理解する手助けになるはずだ。
Loom Networkの主要なマイルストーン、2018年6月 — 9月
Plasma Cashローンチ — 2018年6月29日
6月を振り返ると、初のリリース可能なPlasma Cash実装をローンチした。そして我々はそれをLoom SDKと繋げて、Loomサイドチェーン上でERC721不代替トークンの使用を可能にした。
こちらで我々のPlasma Cashイニシャルリリースについて読むことができる。
“つまり今や、ユーザーはサイドチェーン上でのガス無しのトランザクション、及び1秒以下の承認時間を実現できるのだ。さらに彼らのトークンはイーサリアム・メインネットのセキュリティで完全に裏打ちされている。”
Zombie Battlegroundアルファ版ゲームリリース — 2018年8月15日
大成功となったZombie Battleground Kickstarter終了から文字通り3日後に、我々はGameChain上で動く初のゲーム・アルファ版(Windows、macOS用)をリリースした。
2週間後、AndroidとiOSバージョンを含めた2つ目のアルファビルドをリリースした。まだお気付きでないかもしれないが、これはメインストリームのユーザーをターゲットにした100%オンチェーンのカード収集ゲームであり、他のモバイルゲームとほぼ同じように見え、感じられる。
何十万人ものユーザーがLoomサイドチェーンへ参加するためのファネルとして、我々はこのゲームを使っていく予定だ。
PlasmaChainローンチ — 2018年8月24日
数ヶ月前、ZombieChain:"イーサリアムdapps用のeosスタイルdposサイドチェーン"の発表を行なった。しかし機能リストが膨らむにつれて、このチェーンをアップグレードし、我々の今後のビジョンに置いてより需要な役割を担わせることにした。
そのためこれを再設計、そしてリブランディングし、PlasmaChainとしてローンチした。これはPlasma CashによってEthereumと接続され、そして複数チェーン及びEthereum間のトークントランザクションのための中央ハブとして機能していく。
Zombie Battlegroundマーケットプレイスは、あなたがこれをお読みになっている今、PlasmaChain上ですでに動いている。
“複数サイドチェーンとEthereum間の橋として機能する橋として、PlasmaChainは前進を続ける我々のビジョンにおける最重要な部分の1つとなっていく。”
Zombie Battlegroundカードパック開封— 2018年9月10日
早期バッカー特典の一部として、PlasmaChain上でほぼ200万枚ものカードをZombie Battlegroundバッカーの皆さんにお届けした。
この準備をするのはかなりの技術的功績であった — さらに早いうちからいくつかの問題に直面し、乗り越えなくてはならなかった。そしてその過程で多くを学んだ。
我々のサイドチェーンをカスタムし、現実世界のユースケースに適合させることは、単にバブルを作るのと違って、実際の開発者やユーザーのニーズに近いところで機能開発の優先順位をつけるのに役立つのだ。
ERC721xリリース — 2018年9月10日
早期バッカーの皆さんへカードパックをお届けしようと計画している際、我々は通常のERC721スマートコントラクトから開始していたが、2百万枚のカードをバッカーへと届けるのはとてつもなく高額だということにすぐに気づいた。
そのためERC721との完全後方互換性は維持しつつも、新たなトークン基準を開発し、バッチトランスファーとガス効率化を可能にする必要があった —そしてERC721xは誕生したのだ (さらにEthereumコミュニティのためにオープンソース化されている)。
ERC721xによって、我々は6000分の1のコストで2百万枚のカードをバッカーへ送ることが可能となった。
ここ数ヶ月は我々にとってクレイジーな忙しさだった。1人1人のチームメンバーは大きなリリースを成し遂げるため、夜遅くまで働いた… そしてスローダウンの予定はない。
これまでの取り組みについて理解したので、今度は我々が次に向かっていく目標について見ていこう。
今後の予定: Q4 2018 — Q1 2019 ロードマップ
1. LOOMトークンの実用性
前進し技術を作り上げていく中で、LOOMトークンにさらなる実用性を追加していく方法を我々は常に模索している。
その中で我々が最もエキサイトした2つの部分は、PlasmaChainとZombie Battleground(さらに今後他のゲームアイテムも扱う)のためのマーケットプレイスだ。
PlasmaChainについては、チェーンのバリデーターとなるためのステーキングを今年末に公開する。バリデーターは大量のLOOMトークンをステークする必要があり、その見返りとしてPlasmaChain上でDAppをホストしている開発者から、またマーケットプレイスの手数料として支払われるLOOMトークンを受け取ることとなる。
2つ目の部分はZombie Battlegroundのためのマーケットプレイスで、近い将来高い実用性を持つことが考えられる。ユーザーはトレードごとに手数料を支払うが、その手数料のうち高い割合はすぐに「キャッシュバック」報酬として、我々がオープンマーケットで購入したLOOMトークンで受け取ることとなる。またLOOMはマーケットプレイスのネイティブ通貨となり、 アイテムの売買に使用することができる。
2. PlasmaChain (以前はZombieChainとして知られていた)
PlasmaChainは、前進し続ける我々のビジョンの重要部分だ。 これは他のサイドチェーンが高速で安価なトークントランザクションを我々のDEX/マーケットプレイス上で使用することができるレイヤー2ハブであり、また同時に開発者がSolidity DAppsをローンチすることができるよりパフォーマンスの良いサイドチェーンとして機能する。
主要な今後のマイルストーン:
- 本番 (Zombie Battlegroundマーケットプレイスのみ) — 8月 31日
- サードパーティ開発者向け外部テストネット — Q4
- 外部テストネット2、外部バリデータのサポートあり— Q4
- メインネットで外部コントラクトを開放 — Q4
3. Plasma Chainのサードパーティーバリデーター公開
DPoSチェーンを動かすのに重要な部分の1つとして、チェーンのユーザーによって投票される多様なバリデーターセットがあることが言える。彼らはトークンをステークする必要があり、またネットワークを守る報酬としてトークンを受け取る。
現在サードパーティーのバリデーター申し込みを受け付けているので、もしご興味があればこちらのgoogleフォームをご記入いただきたい。
主要な今後のマイルストーン:
- 外部テストネット2、外部バリデータのサポートあり— Q4
- トークンステーキングのテスト — Q4
- メインネットにサードパーティーバリデーターを追加 — Q4 — Q1 (数ヶ月かけてゆっくりと導入していく)
- メインネットの投票とステーキング— Q1
4. The Loom SDK
Loom SDKは、我々のその他全ての技術をサポートする基礎部分である。我々のサイドチェーン全てがこのSDKで構築されているので、SDKに追加する全ての機能は、各サイドチェーンにもどんどん統合していく。
Loom SDK今後3ヶ月の主要目標:
- ETHとERC20のためのトランスファーゲートウェイ— 8月31日
- ロギングのサブシステムアップグレード — 9月30日
- Karmaのサポート — Q4
- Karmaのためのステーキング統合 (コントラクトデプロイ向け) — Q4
- Ethereumキーのサポート — Q4
- スタンダードなJSON Web3 API — Q4
5. Plasma Cash
我々はPlasma Cash周りの大変な研究と開発を行なっており、多くの主要な機能がそのパイプラインに乗っている。 https://github.com/loomnetwork/plasma-cash
主要な登場予定機能:
- Plasma Cash オールインワン・テクニカルペーパー—もうすぐ!
- 任意の単位での支払いとトークン分割のためのPlasma Debit— Q4 完全実装 (実装はこちらを参照: https://github.com/loomnetwork/plasma-cash/pull/115)
- アトミックスワップと複数コイン間のトランザクション — Q4
- 手数料 — Q4、セキュリティ評価中
- チェックポインティングで、Plasmaコインの安全な受け取りに必要なデータを削減— Q4
6. Loom Trading Post (マーケットプレイス)
会社全体にとって最も重要な目標は、Loomマーケットプレイス上で多くのユーザーにトレードをしてもらうことだ。これは近い将来トークンの実用性を最も高めるものであると考えている。そしてこの内部DEXで必要とされる技術的要件は、PlasmaChain上の機能開発の際の大きな推進力となる。
主要な今後のマイルストーン:
- Zombie Battlegroundパック開封 — 9月15日
- ETH及びLOOM払いが可能に — Q4
- クレジットカード払いが可能に — Q4
- カードのトレーディング開始 — Q4
- メインネットへのトークン引き出しが可能に — Q4
- BTC払いが可能に
7. Zombie Battleground
Zombie Battlegroundは我々の長期戦略において、たくさんの重要な目的を担っている。
一例として、これはSDKとサイドチェーン技術を推進している。なぜなら
ゲームは何十万人の同時ユーザーが、1分間に何十回もアクションをサーバーに送信できるようにする必要があるからだ。もしLoomサイドチェーンが完全オンチェーンでゲーム稼働を処理できるのであれば、どんな種類のアプリケーションも処理できるのだ。
ゲームの成功は、ユーザーがマーケットプレイスでアイテムをトレードすることにつながり、このことはLOOMトークンの実用性を向上させる — 我々の最優先事項だ。
その上ゲームの成功は、スケーラブルなブロックチェーンアプリケーションのための主力プラットフォームとして、Loom Networkをブロックチェーンコミュニティの心にしっかり刻むこととなる。
たったデイリー1万人のアクティブユーザーを達成した場合でも、Zombie Battlegroundはすでに歴史上最も成功したブロックチェーンゲームである。さらにそれだけでなく、GameChain(Zombie Battlegroundが動いているサイドチェーン)は1日あたりEthereumやBitcoinよりも多くのトランザクションを処理することとなるのだ。
もしデイリー10万アクティブユーザーを達成したら — ゲームオーバーだ。
さらにゲームの成功とその売り上げモデル(アプリ内課金ではなくマーケットプレイスのトランザクションを通して売り上げる)は、なぜ次のゲームをブロックチェーン上に構築すべきなのかをゲーム会社に示すことができるケーススタディとなる。そしてLoom Networkは、ネットワーク上でその処理が可能であると証明できるのだ。
手短に言うと、我々の技術が最も需要のあるブロックチェーンアプリケーションでさえも処理できるよう準備すること、そしてLoom Networkの長期的な成功につながる主要な企業マイルストーンを達成することのどちらにおいても、Zombie Battlegroundはすべての要素を結び付けるものである。
主要な今後のマイルストーン:
- モバイル —8月31日
- カードパック開放 — 9月10日
- カードのメインネットエクスポート — 10月
- ブロックチェーン上PvP機能 — 11月
- 完全パブリックベータ版 (160枚のカード、PvP、リワード、全トランザクションがブロックチェーン上) — 12月
まとめ
この記事で我々がどこにいてどこへ向かっているのか、そしてこれら要素がどのように組み合わさるのか、よりよく見えてきたことを願う。
この1年、我々は素晴らしく多くのプロダクトを猛烈なスピードでお届けしてきた。そしてスローダウンする予定はない。
いつものように、我々はこの業界で成長が必要とされるものを作ることにフォーカスしていく。そしてPlasmaChainやマーケットプレイス、今後構築するその他プロダクトを通してLOOMトークンの実用性を向上させていく。
今後はGameChainとSocialChainをどのように展開させていくかについて、さらなるアップデートを行う。
Loom Network は、イーサリアムのハイスケーラブルなDPoSサイドチェーン構築のためのプラットフォームで、大規模ゲームやソーシャルアプリにフォーカスしています。
さらなる情報は こちらから.
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