PlasmaChainバリデーターの要件
本記事は、PlasmaChain Validator Requirements(Michael Cullinan) の翻訳です。万一誤訳などありましたらPrivate Note機能でお知らせ下さい。
背景
Loom Networkチームは、Ethereumのスケール及びマス向けのDApps作りで開発者の役に立つツールを構築しようと、不屈のペースでリリースを行ってきた。
最近我々は、相互に接続し、高スループットな共有サイドチェーンネットワークのビジョンの発表を行った。コアとなるのは複数サイドチェーンをEthereumへ橋渡しするレイヤー2のハブ・PlasmaChainであり、高速で安価なトークントランザクションが可能になり、さらによりパフォーマンスの良いチェーンに開発者がSolidity DAppsをデプロイできるようになる。
チェーン間のアセット移転にPlasma Cashをベースとしたリレーを使用することで、サイドチェーンのDPoSコンセンサスがレイヤー2でのスピードとスケーラビリティを向上させながらも、Ethereumメインネットのセキュリティを維持することができる。
こうしてユーザーは両方の世界が手に入るようになる— Loomサイドチェーンでのガス無しのトランザクションと1秒以下の承認時間、さらにEthereumメインネットにより彼らのトークンは完全に裏打ちされていることが保証されているのだ。
現在の状況は?
この8月PlasmaChainは公式に本番ローンチし、 現在Zombie Battlegroundマーケットプレイスで動いている。かなりの功績であるが、Loomのエンジニア及びコミュニティチームはまた魔法をかけ、2百万枚近くのカードを1800名のゲーム早期バッカーへとお届けした(さらにこの実現のため、新たなERC721xトークン基準をリリースした)。
今後数カ月にわたり複数の外部テストネットをリリースし、外部バリデーターのステーキングサポート及びサードパーティー開発者のPlasmaChainへのDAppsデプロイを開始する。
バリデーターになるには?
DPoSチェーンを動かす最も重要な要素の1つであるのは、チェーンのユーザーに責任があり投票が行われる多様なバリデーターセットを持つということだ。
多くのご興味ある方々から、バリデーターの参加可能性についてお問い合わせをいただき、我々は嬉しく思っている。その他の皆さんのために、早期テストネットバリデーター処理の仕組みについてご説明しよう:
- このフォームを記入して、ご興味を持っていることを我々に知らせる。
- Loom KYC/AML プロデューサーを完了する。
- バリデーターノード同意書の条項に同意する。
- ステークに必要な最小数量のLOOMトークンを所有する(1,250,000 LOOM)。
- ハードウェアの仕様と構成について、Loom Networkからのサインオフを取得する。
- プロダクションノードの設定と、ネットワークへの接続方法については、Loom Networkの個別のトレーニングセッションに参加する。
注: これは初期テストネット段階だけのものである。メインネットローンチ後、これらの初期バリデーターがネットワークを安定化させる。その後で、トークンホルダーは選挙で新しいバリデーターに投票することが可能となる。
バリデーターの責任
ネットワークの誠実さを保っているというバリデーターの働きは、誇張しすぎることはないほど重要だ。バリデーターノードとして、これを実行するためのあなたの責任には以下が含まれる:
- Loom SDKの最新最良バージョンを常に稼働すること。
- LOOMトークンを期間中ステークすること。
- Loomバリデーション要件と仕様を遵守すること。
- ハードウェアが適切に機能するよう維持すること。
- ネットワークのガバナンスに積極的に参加すること(ソフトウェアアップグレードや料金体系変更などについて投票)
バリデーターの要件
初期テストネット段階での検証アクティビティは通常最小限のリソースを必要とするが、最近のマイルストーンと勢いを考慮して、我々はネットワークが加速的にブートストラップすると予想している。
このように、メインネット及び期待されるトランザクションボリュームの増大に適した設定を見つけるため、我々は正確なスペックと要件について、何度も繰り返して取り組んでいく。現時点で、おおよそのテストネットバリデーターガイドラインは以下のようになっている:
ハードウェア
- サーバーとバックアップサーバーでLoomソフトウェアを動かす (どちらもfirewallを使用)
- メモリ: RAM 16GB、できれば32GB
- ディスク容量: SSDストレージ 2TB
- CPU: 64-bit
- プロセッサー: 2コア、各3GHz
- ネットワーク: 1GBファイバー
- ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)及びバックアップ
オペレーショナル
- 最上のデータセンターでのコロケーション。セキュリティと100%の稼働時間が最重要事項なので、冗長性は必須となる。
- バックアップロケーションの追加オペレーション
- DDOS攻撃から保護するためのSentryノードのクラスタ
- Loomはモニタリング及びアラートツールのサンプルとドキュメンテーションを提供する。しかし各バリデーターは自身のインスタンスに責任を持つ。
- 初期のテストネット段階では、課題解決のため頻繁なアップデートが行われる。
LOOMトークン
- 1,250,000 LOOM トークンのステークが必須
- ステークされるトークンには、6ヶ月のロックアップ期間が要求される。
- ステークが多ければ、そのぶんバリデーターの報酬も多くなる。
なぜノードを運営するのか?
バリデーターがブロックの提案やトランザクションの検証を行うのは、スリルのためではない — 彼らはネットワークの安全を守るという取り組みに対して報酬を与えられるのだ。トークンをステークして参加する人々は、2つの一次ソースから配当を得ることとなる:
- LOOMの手数料は、PlasmaChain上のDAppsのホスト及び運営手数料としてサードパーティの開発者により支払われる。
- ユーザーから支払われるマーケットプレイスのトランザクション手数料は、その50%までバリデーターノードに支払われる。
我々のロードマップは実用性の向上、トレーディング、そしてサードパーティのDAppsをネットワークに乗せることに強くフォーカスしている。そのためこのホスティング料及び手数料は、かなり大きな可能性があると考えている。特定の短期的優先事項の影響を考えてみると:
- Zombie Battlegroundとマーケットプレイスはすでに稼働している。1800名以上のユーザーに利用され、200万トークン(つまりカード)が購入され、すでにお届け済みとなっている!
- フル機能を備えたゲームとマーケットプレイスが、12月までに一般リリース予定。多くのユーザー流入があるだろう。
- 多くのサードパーティ開発者は既にLoom SDK上で構築を行なっており、PlasmaChainへのデプロイを待っている(PlasmaChainは基盤となるアセットをマーケットプレイスに提供する)。
- もうすぐ285,000人以上のCryptoZombiesユーザーコミュニティがPlasmaChainに直接デプロイできるようにお手伝いをしていく。
早期に参加することは、選挙がコミュニティに完全公開される前にバリデーターが評判を作り上げる機会である。さらにそれだけでなく、GameChainとSocialChainがステーキングをサポートすると早期アクセスが可能となる。
まとめ
もし深い技術的知識と大規模ネットワークのバリデーターノード運営経験をお持ちで、そしてご興味がある場合は— このフォームをご記入いただきたい。
さらなるアナウンスがあるのでお見逃しのなく。バリデータープロセス、PlasmaChain、さらにLoom Networkで実行中のクールなことについて(GameChain,、SocialChain、Zombie Battleground、マーケットプレイス、Plasma Cash、DelegateCallそしてCryptoZombies!)追加情報をリリースしていく。
…ビッグニュースをお話しすると、我々は2人のチームメンバー(MattとGeorge)が来月DevConにて発表することに非常にワクワクしている!彼らは間違いなく素晴らしいPlasmaChain関連のアップデートを共有してくれることだろう。なので乞うご期待!
Loom Network は、イーサリアムのハイスケーラブルなDPoSサイドチェーン構築のためのプラットフォームで、大規模ゲームやソーシャルアプリにフォーカスしています。
さらなる情報は こちらから.
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