PlasmaChainデリゲーターになって、‘DPoS’ に ‘D’ を付け足す方法 😎

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8 min readOct 22, 2018

本記事は、
How You Can Become a PlasmaChain Delegator, and Help Put the ‘D’ in ‘DPoS’ 😎(James Martin Duffy) の翻訳です。万一誤訳などありましたらPrivate Note機能でお知らせ下さい。

高スケーラブルなDAppsを可能にするため、Loomは 基盤となるEthereumにつながった高スループットのレイヤー2サイドチェーンネットワークを構築してきた。

これらのサイドチェーンはコンセンサスメカニズムにDelegated Proof of Stake (DPoS)を用いている。つまりネットワークの安全を守るために、限られた数の高パフォーマンスなバリデーターノードを使用し、それらは順番で1秒以下の承認時間を可能にしているのだ。(我々はDPoSの分散性におけるトレードオフを、Plasma Cashを通してEthereumのセキュリティを引き継ぐことで補っている。)

先月、PlasmaChainバリデーターの運営要件について発表を行った。

これを受けて、このようにお尋ねになるユーザーもいた。「どういうことだ?バリデーター運営に必要な125万LOOMトークンを持ってなかったら、どうやってPlasmaChainの安全を守る手助けができるのか?」

この記事にてお話ししていくが、その答えはデリゲーター(委任者)となり、ネットワークのトランザクションを検証するバリデーターにあなたのトークンをプロキシすることである。

しかしその前に、バリデーターのステークがあれほど大量のLOOMトークンであるその目的について、まずはお話ししていこう。

ネットワークの安全を守るバリデーターステーキング

バリデーターには非常に大きな責任がある。彼らはサーバーハードウェアを動かし、PlasmaChain上の全トランザクションを処理しなくてはならない。

もしバリデーターがオフラインになったり、不十分なサーバスペックしかなかったり、もしくは信用できないような場合、PlasmaChainの安全性及び信頼性を低下させてしまう。だからオンラインで居続けること、そして仕事への動機付けをするために、バリデーターにはネットワーク上でホストされるDAppsや、マーケットプレイスで生じたトランザクションから支払われる手数料を分割したものが支払われる。

しかしバリデーターが仕事をしなかったらどうなるだろうか?もしくはユーザーを公平に扱わず、あるトランザクションを検閲しようとしたら?

この場合、バリデーターは処罰されなくてはならない — これはステークされたトークンの目的だ。バリデーターは自身のトークンを担保としてロックアップし、彼らが義務を果たすことを怠った場合や不正を行った場合には、ステークされたトークンはペナルティとして削られてしまう。

その上これはバリデーターが自身の仕事を行う動機付けとなり、さらにバリデーター運営を行おうとサーバーハードウェアを動かして保持してきた経験のある者だけに働きかけるのだ。 (ペナルティ無しでは、多くの非適格なユーザーが報酬のためにバリデーターを運営しようとし、ネットワークの信頼性を損なってしまう可能性がある。)

しかしどのようにこのバリデーターは選ばれるのか?コミュニティは、PlasmaChain上でDAppsを使用/運営している実際のユーザーや開発者から構成されるが、その欲求とニーズをバリデーターが示し続けていることをどうやって保証できるだろうか?

幸運にも、DPoSが上の全てを達成する包括的なプロセスがある — それはデリゲーション(委任)だ。

代表なくしてバリデーションなし! ✊️

DPoSでは、ネットワークのユーザーがネットワーク運営をしてほしいバリデーターを選ぶことができる。

これが達成される仕組みは、「デリゲーション」である。つまりユーザーがトークンをバリデーターにプロキシすることによって、バリデーター(またはバリデーター)をサポートする。

こうして一時的にトークンはバリデーターのコントロール下に置かれるので、バリデーターはトークンを自身のステーキングプールで使用することができる。大きなステーキングプールを持ったバリデーター候補者は、ネットワークの公式バリデーターとなることが可能となる。

このように、バリデーターは新規ブロックの提案とトランザクションの検証を行うことでネットワークを公正に保ち、そしてデリゲーターはバリデーターがプロトコルに従っていると確認することで、彼らの誠実さを保つのだ。もしそうでなければ、彼らは首にされてしまう…

もしバリデーターが信用ならない、もしくはシステムを不正利用しようとする場合、デリゲーターは自身のトークンを別のバリデーターを指定して彼らに再割り当てすることができる。

どんな悪意ある行為も、バリデーターを追放の危険に晒す — ステークと今後の報酬を失ってしまうのだ。

このシステムは本質的に、バリデーターが委任されるトークンを巡って競い合うことを必要としている。これは健全な動機付けを生み出し、彼らは自身の機能を最高基準まで高めるようになるのだ(すなわちコンスタントな稼働、検証済みブロックの署名とブロードキャスト、ネットワークガバナンスへの参加、コミュニティの透明性など)。そうしなければ、彼らはポジションを失う危険がある… つまり最終的に報酬を失うことを意味するのだ。

ネットワークの安全を守る仕事と引き換えに、バリデーターにはPlasmaChain上で生じた料金(マーケットプレイス手数用、DAppホスティング、Plasmaトランスファーなど)をベースに報酬が支払われることを覚えておこう。だから選ばれしバリデータになるための競争が常にあるのだ。

またこれは完全にバリデーター次第であるが、バリデーターはトークンをプロキシしてくれているデリゲーターに、自身の報酬の一部をお返しするという選択をすることもできる。そのため十分なトークンを個人で持っていないバリデーターやデリゲーターは、複数人で一緒にトークンをプールして、それに比例してリワードを分割することが可能となる。

どこでどうやって、誰がデリゲーターになれるのか?

LOOMトークン保有者なら誰でも、デリゲーターになってバリデーターがPlasmaChainの安全を守るサポートをすることが可能である。

この記事のあちこちで小難しいコンセプトを持ち出してきたが(必要だったけれど、余計なブロックチェーン専門用語を使ってしまったことをお許しいただきたい)、デリゲーションのプロセス自体は実はかなり簡単なのだ。

こんな感じになる:

  • PlasmaChainデリゲーターサイトにアカウントを作成 (ローンチはもうすぐ)
  • PlasmaChainにLOOMトークンをデポジット
  • 有効なバリデーター候補者リストを検索し、自分の好みに合う者を選ぶ。(評判や報酬、コミュニティ・エンゲージメントといった基準で評価するだろう)
  • 委任したい額を入力
  • [Delegate]ボタンをクリックしたら、もう委任は完了!

注: ステークする際も、トークンの完全かつ絶対的な所有権はあなたにあるのでご安心を。一時的にトークンをバリデーターに割り当てているだけのことだ。

デリゲーターはもうすぐそこ!お楽しみに!

我々は、デリゲーションでPlasmaChainネットワークをより包括的かつ代表的なものにする機能の実装を開始できることを非常に嬉しく思っている。

LOOMトークン保有者なら誰でも、全員が参加可能なのだ!

デリゲーターへのサポートは、PlasmaChainメインネット上で2019年Q1にリリース予定となっている。

それまでの間、さらなる詳細をお楽しみに!初日からステーキングを始める準備をしよう!

Loom Network は、イーサリアムのハイスケーラブルなDPoSサイドチェーン構築のためのプラットフォームで、大規模ゲームやソーシャルアプリにフォーカスしています。

さらなる情報は こちらから.

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