Sakaba Game Report: Battle of Three Kingdoms(三国志大戦B3K)の魅力に迫る!

Hametaro
[日本公式]SAKABA_JP
15 min readOct 12, 2023

2023年9月21日(木)〜24(日)に幕張メッセで開催されるTOKYO GAME SHOW 2023(TGS2023)を終え、Battle of Three Kingdoms(三国志大戦B3K)の詳細が少しずつ明らかになってきましたね。カードゲームを嗜む私の視点で、Battle of Three Kingdomsの面白そうな点や気になる点を本記事に綴っていきます。

TGS2023動画公式ページから分かる情報を元に執筆していますが、あらゆる情報を組み合わせて一部推測している箇所もあります。

<筆者の紹介>
Sakabaリサーチ担当の@hametaro_bcgです。2019年からWeb3ゲームに触れて以降、ブロックチェーン・NFTだからこそできる体験に喜びを感じながら毎日ゲームを楽しんでいます。

目次

  • ゲームシステムの理解を深める
    - バトルの流れ
    - 武将カードとは?
    - 軍師カードとは?
    - 遊軍カードとは?
    - バトルルールとは?
  • Battle of Three Kingdomsの魅力
  • Battle of Three Kingdomsの気になるところ
  • さいごに

ゲームシステムの理解を深める

TGS2023を通じて見えてきたBattle of Three Kingdomsのゲームシステムを整理してみました。

- バトルの流れ

Battle of Three Kingdomsのバトルルールはマッチングごとにランダムで決まります。そのバトルに合ったデッキを制限時間内に構築することになります。

<デッキ構築ステップ1> 軍師カードを選択する

引用:TGS2023 BCG特別番組

軍師カードによって、陣形(武将カードの配置場所)が変わります。前列に配置する数が多かったり、後列に寄っていたり、軍師によってさまざまです。

また発動される「陣形効果」を活かした武将カードを採用していくことが、勝利の鍵を握ることでしょう。

<デッキ構築ステップ2> 武将カードを配置する

引用:TGS2023 BCG特別番組

軍師カードと同じ勢力の武将をセットできます。軍師カードが魏なら、武将カードは魏のカードを使えます。漢・晋・群の武将カードは、どの勢力の軍師を選んでも使えます。

最前列には盾役を配置したり、2,3列目は近接攻撃や遠距離攻撃したり、後列は遠距離・計略・サポーターを配置するのが基本配置になりそうです。

<デッキ構築ステップ3> 遊軍カードを選択する

引用:TGS2023 BCG特別番組

バトルでは敵を攻撃したり倒したり、ラウンド経過すると、ゲージが溜まります。バトル中にゲージが溜まると発動するのが遊軍カードです。

<バトル開始>

引用:TGS2023 BCG特別番組

バトル自体は自動で進行し、兵力が0になった武将は撤退していくことになります。クリティカルヒットや回避も存在することから最後まで試合展開が分からず、ハラハラしながらバトルを鑑賞できそうですね!

バトルのスキップや早送りが可能であるため、時間がない時はとりあえずスキップしておき、空いた時間にまとめてバトル内容を振り返るのも良いでしょう。

武将カードとは?

これからカードを見ていきます。

引用:TGS2023 BCG特別番組

武将カードにはコストがあります。バトルルールで決められた最大コスト以下でデッキ構築する必要があることから、とにかく強いカードを揃えれば良いというわけではありません。

例えば、20コスト以下でデッキ構築するルールの場合、7コストの軍師カードを選択すると残りは13コストです。13コスト以下で武将カードを1〜6枚、遊軍カード1枚を選択することになります。武将カード1枚に12コストを使うより、1〜2コストを複数枚編成したほうがダメージソースが増えて勝利につながりやすいはずです。

引用:TGS2023 BCG特別番組

武将には4つの戦闘タイプ(近接、遠距離、計略、支援)があり、タイプによって特色があり、得意な配置も変わります。

以下の特色には筆者の推測がかなり含まれますが、さまざまなタイプの武将を揃えることでデッキ構築に深みが出そうです。

  • 近接:最前列が得意。防柵から削る。
  • 遠距離;2列目以降から攻撃できる(最前列では攻撃できない?)。防柵から削る。
  • 計略:防柵を無視して兵力を削る。
  • 支援:攻撃できない代わりにサポート性能が高い。
引用:TGS2023 BCG特別番組

STR(武力)やINT(知力)の詳細は不明ですが、近接・遠距離タイプはSTRを参照してダメージを与え、計略タイプはINTを参照するものと推測します。

AGI(敏捷)が高いと行動順が早くなる、つまり先制攻撃できるようになります。

引用:TGS2023 BCG特別番組

兵力が0になった武将は撤退します。防柵があると、防柵からダメージを受けるため、生存しやすくなります。

引用:TGS2023 BCG特別番組

レアリティは、レジェンダリー・エピック・レア・コモンの4種類。

引用:TGS2023 BCG特別番組
引用:TGS2023 BCG特別番組

計略タイプからのダメージを半減、計略タイプの攻撃でも防柵からダメージを受ける(兵力を直接削られない)、武力バフ、回復、状態異常付与といったスキルを持ちます。

また、最前列を攻撃するのが本来ですが、最後列の武将を狙って攻撃したり、2列目の武将を狙って攻撃するといったスキルもありそうでした。

ステータスが高く、強いスキルを多く有していると、その分だけコストが高くなります。しかしBattle of Three Kingdomsは、毎バトルで最大コストが変わるため、強いカード(高コストのカード)を持っていれば良いわけではありません。

軍師カードとは?

引用:TGS2023 BCG特別番組

軍師カードには、コスト、レアリティ、スキル、陣形効果を持ちます。軍師が戦うわけではないため、武将のようにSTR・INT・AGI・防柵・兵力といったステータスがありません。

陣形効果には以下のようなものがあり、採用する軍師によって選択する武将カードが変わってくる深さがありますね。

  • 武将の攻撃が連続した際、ダメージアップ
  • 2列目以降にいる武将が敵にダメージを与えると、25%の確率で再度攻撃
  • 被ダメージ時に20%の確率でダメージを無効化

例えば「武将の攻撃が連続した際、ダメージアップ」するのであれば、できるだけ同じAGI(敏捷)値の武将カードを採用したほうが良いことになります。

また軍師によって陣形が変わります。前列の枠が多い軍師を選択すると、攻撃寄りになるでしょうし、後列の枠が多い軍師だと、計略タイプの武将で直接兵力を減らす戦略にしたり、とにかく最前列の武将を回復サポートする戦略もできそうです。

遊軍カードとは?

引用:TGS2023 BCG特別番組

ゲージが溜まったら発動する遊軍スキルは、戦況を変えるものが多くありそうです。遊軍カード選択による駆け引きも楽しめるのではないでしょうか。

例えば「敵の最前列の武将と最後尾の武将のポジションを入れ替える」のは、かなり厄介なスキルになりそうです。前列に配置した盾役を、後列のサポーターで回復する戦略の敵が居たとしましょう。遊軍スキルにより、サポーターが最前列に出てきてくれることで敵の戦略が台無しになりますよね。

「敵の全ての近接タイプの体力を50%減らす」スキルが使われる可能性があるとすると、近接タイプの武将ばかりを採用するのが怖くなります。

バトルルール

バトルルールが毎回変わるBattle of Three Kingdoms。以下4つの要素が可変であり、カードをたくさん集めると有利に戦えるようになりますし、何より常に新鮮な気持ちでバトルできて良いですね。

  • 最大コスト
  • ルール
  • フィールド
  • 勢力(ダイナシティ)
引用:TGS2023 BCG特別番組

ルールに関して言えば、全武将の体力が同一になったり、行動順が逆になったり、近接タイプの武将を使えなかったり、奇数コストやレジェンダリーカードは使えなかったり。

行動順が逆になるルールだとAGI値が高い武将を使うのが不利になります。とにかく強いカードだけ持っていれば良いというわけではないです。

引用:TGS2023 BCG特別番組

フィールドは、特定武将のステータスが上昇するなどの効果を得られます。崖だと遠距離タイプにバフが乗るというイメージでしょうか。

引用:TGS2023 BCG特別番組

使用可能な勢力のみでデッキを構築することになります。魏が好きだからといって魏の軍師・武将ばかり揃えていても、まともに戦えなくなりそうです。

Battle of Three Kingdomsの魅力

ゲームシステムを概ね理解したところで、このゲームの魅力を考えてみたいと思います。

カードの美麗さ

アーケードゲーム「三国志大戦」のライセンス許諾を受けており、一枚一枚のカードが非常に魅力的です。

眺めているだけで惚れ惚れしてしまいます。好きな軍師や武将を優先的に集めたり、使い勝手が良いカードを集めたり、カードを揃えるのが悩ましいです。

短時間でプレイできる

最大でも3分あればデッキ構築でき、実際のバトルはスキップできます。オートバトル形式のデジタルカードゲームの良さと言えます。通勤時間中だったり、仕事の休憩中など、時間・場所を問わず好きな時間にプレイできるのは大きな魅力です。

色々なカードを集めたくなるゲームシステム

毎回バトルルールが変わるため、カードの選択肢が多いほど、さまざまなルールに対応できます。バトルしていると「このバトルルールでは、こんな軍師・武将の配置が強いのか!」といった気づきがあり、バトルの度にカードを買い揃えてしまいたくなりそうです。

またカードを多く集めることでレベルが上がるデザインを検討しているようでした。一通りカードを揃えたら終わりではないのは良いですね。カードが重複したら売りたくなるゲームだと、プレイヤーが増えない限り、カード価格が下落していくでしょう。プレイヤー数が増えなくても、ゲームに夢中になる人が多くなるほどカードの価値が上がるデザインになると良いかと思います。

USD換算なら嬉しい

引用:TGS2023 BCG特別番組

まだトークン設計が公開されていないので何とも言えませんが、SkyweaverSplinterlandsのようにUSD基準でカードを売買できると嬉しいです。トークン価値が安定していないとカード価格が不安定になりますし、USDベースだとカード価値を測りやすいです。

Battle of Three Kingdomsの気になるところ

まだ情報量が少ない状況ではありますが、妄想していて気になったことを述べておきます。

マッチング時間

リアルタイムでデッキ構築するゲームシステムであるが故、短時間でマッチングするにはどの時間でも一定のプレイヤー数が必要です。そして特にカードレベルを上げていくシステムだと、プレイヤー間で格差が生じてきます。あらゆるプレイヤーが楽しめるようにするためには、ランク分けが必要になるでしょう。ランク分が必要になると、その分マッチングが大変になります。

いつでもどこでもプレイできるのが魅力であるが故に、バトル可能時間を限定するようなことはないはず。初期からゲーム運営がBotを導入しておくなどが欠かせないように感じます。

ステータスの数値が細かい

引用:TGS2023 BCG特別番組

武将カードのステータスが細かすぎて、3分で満足のいくデッキ構築が構築できるか心配です。

武将タイプを踏まえながら陣形を活かした配置を目指す程度になりそうで、理論的に戦略・戦術を練るのは困難かと思います。もちろん雰囲気でデッキ構築するのも面白いとは思います。早くプレイしてみて、どれだけ緻密なデッキ構築ができるか確かめたいところです。

カードバランス調整の大変さ

三国志には歴史、武将には個性・イメージがあるからこそ、各武将にあったステータス調整をすべきだと考えます。極端な例ですが、腕力で薙ぎ倒すことで知られる武将が遠距離タイプだと失望してしまいます。ただでさえカードバランスを調整するのは難しいですが、各武将の個性に合った調整にするのはとても難しくなりそうです。そして発行済であるNFTのカード調整するかどうか気になります。

将来を見越したカード区分

NFTを用いたゲームは先行者優位になりがちで、過去に発行された希少で強いカードが入手困難になります。「これらのカードを所持する古参プレイヤーには勝てない」となると、カードゲームは面白みに欠けてしまいますよね。

ポケモンカードゲームやマジック:ザ・ギャザリングなどで一般的な「フォーマット」という仕組みを採用できるように、各カードの販売時期に応じてα、βといった区分を設けるかどうか気になります。最新版のみ使えるフォーマットでバトルできるようにすることで、新規プレイヤーも古参プレイヤーも平等に楽しめるようになります。

誰でも楽しめるように

バトルルールが毎回変わるゲームシステムは、多くのカードを保有していると楽しめますが、あまり使えるカードがないと寂しい思いをするでしょう。例えば、魏の勢力しか使えないルールになった場合、蜀のカードばかり集めているプレイヤーはデッキ編成できません。不戦敗で終わってしまうでしょう。

スターターカード(NFTではない売買不可カード)を導入して最低限のデッキ構築ができるように配慮したり、カードを有していなくても楽しめるレート帯(初心者帯)ではバトルルールの縛りを緩くしたり。

そして何よりも良心的なカード価格になるようにして欲しいです。例えばCommonカードは0.1ドル以下で購入できるとか。

NFTWarsと提携してほしい

引用:TGS2023 BCG特別番組

さまざまなプロジェクトのNFTをアクティベートして遊べる「NFTWars」というターン制カードゲームでも、Battle of Three Kingdomsのカードが使えると良いなと思いました。1枚のカードで、即興でデッキ構築を楽しめるBattle of Three Kingdomsをプレイできたり、ターンごとの駆け引きを楽しめるNFTWarsをプレイできるような体験は、Web3らしくて素晴らしいです。

さいごに

Battle of Three Kingdomsに関するゲームシステム・魅力は伝わりましたか?

私自身は三国志というか歴史自体にあまり興味がありませんが、三国志大戦のイラストはとても気に入りました。早くカードを揃えたいです。かなりやり込み要素があるゲーム性になることは間違いないので、プレイできることを楽しみにしています。

また詳細が分かってきたら特集したいと思います!

ゲーム概要

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