デューデリジェンスに関して

Motoya Tsuchida
WePower
Published in
11 min readJan 23, 2018

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WePowerコミュニティの皆様へ

WePowerのトークンセールキャンペーンを始めてから、私たちは潜在的な投資家やファンドが何度もWePowerのデューデリジェンスを行いました。

オープンで、透明性のあるコミュニケーションが私たちのコミュニティを成長させるコアになると思っているので、デューデリジェンスに関しての情報を開示することが、皆様がWePowerについて、より詳しく知るための助けになると信じています。

以下に記載されている概要に、最近トップクラスの仮想通貨ファンドの1つから受けたデューデリジェンスでの質問と私たちの回答を載せています。

こちらを読んで、さらに質問したいことがあったら私たちのテレグラムグループで質問してください。

1. WePowerのソリューションの簡潔なブリーフログラインを教えてください。

WePowerはブロックチェーンとスマートコントラクトによる、グリーンエネルギーの取引プラットフォームです。WePowerを利用することで、再生可能エネルギー発電事業者は独自のエネルギートークンを発行することで資金調達をすることができ、エネルギーバイヤーと投資家は電力を先行して、割引された価格で購入することができます。それぞれのエネルギートークンは実際の電力の裏付けのあるトークンです。

2. ICOカテゴリー

エネルギーとユーティリティ

3. WePowerのプラダクトの現状と次のステップはどうなっていますか?

2017年8月にWePowerのMVP を作りました。MVPではエネルギートークンをイーサリウムテストネット環境で取引することができます。

2017年9月に了解覚書をWePowerとエストニアの配電システム運営会社Eleringとの間で締結しました。そして、この関係は2018年1月からお個あっているインフラとの統合のパイロットテストに繋がりました。このパイロットテスト中、私たちの消費者用プラットフォーム(MVPプロダクト)は電力システムと統合されます。そして、私たちは大規模なエネルギートークン化に対応できるスケーラビリティを持っているソリューションを見つけるために、Ethereum、Casper、EOS、NEMなどのいくつかのブロックチェーン/プロトコルのテストをしています。

電力システもとの統合パイロットテストと一緒に、私たちはスペインの最初の顧客とスペインの卸売市場のOMIEの間での必要となる計測データ統合に関しても取り組み始めます。私たちはプラットフォームを2018年11月にスペインでローンチしようとしています。私たちはすでにユーティリティ規模の発電事業者3社とすでに契約を結びました。彼らはWePowerプラットフォーム上で、2億ユーロ相当のエネルギートークンを販売することをコミットしています。

最後とはなりましたが、WePowerはEnergy AustraliaがサポートするSBCエナジーアクセラレーターに参加することが認められました。WePowerは2018年1Qからオーストラリアに別のチームを持ち、そのチームはオーストラリアのエネルギーシステムにおけるProof of Concept(POC)を開発することに注力します。

次のステップ:

  • スペインオフィス開設を決定;
  • スペインで独立エネルギーサプライヤーとなるための申請書の提出;

4. マーケットの問題と規模

WePowerのソリューションは再生可能エネルギーの採用率を向上させます。なぜなら、グリーンエネルギープロジェクト開発者が消費者に先行で安い価格で自身のエネルギーを売却することで、資金をより早く調達できる、グローバルプラットフォームを作るからです。同様に、エネルギーシステム網の非効率性を高い再生可能エネルギー普及率によって、修正します。これが大切な理由を以下に記載しました。

  • 銀行や他の機関投資家は最近より高い自己資本比率を、新しいグリーンエネルギーの融資で、要求し始めるようになりました。結果として、再生可能エネルギー発電事業者は新しいプロジェクトを建設して、マーケットでのクリーンエネルギーの量を増やすために資金調達をする時に問題に直面しています。私たちはこの問題をブロックチェーンとスマートコントラクトを活用して、既存のマーケットを変革することで解決しようとしています。消費者は発電事業者から直接1kWh(エネルギートークン)をスマートコントラクトを介して、購入することができます。このソリューションは誰に対しても、最高のグリーンエネルギープロジェクトに投資する機会を与えるソリューションです。結果として、WePower は補助金依存からの脱却を加速させ、マーケットによる再生可能エネルギー開発と環境および規制条件が好都合な場所での再生可能エネルギープロジェクトに投資したい人への参入障壁を排除します。
  • 電力システム網には再生可能リソースからの一定じゃない発電量を上手く管理するためのより良いソリューションが必要です。データによるエネルギー取引プラットフォームと電力網の統合によって、WePowerは段階的に 需要への対応ができるような仮想発電所へと進化していきます。これによってより効率的な予測とアルゴリズムによるエネルギー取引の機会を作り出し、 再生可能資源からの発電の不安定な性質が考慮されたエネルギー網のより良い利用という結果を生み出します。

世界のエネルギーマーケットの数字:

  • 毎年合計で24,756 TWhが発電されています。
  • 2,017GWh が再生可能エネルギーからの発電量です。
  • 太陽光と風力発電からのLEC( 均等化発電原価)を50 EUR/MWh (たいていはより安いですが….)と仮定した場合の発電市場だけの合計で見ても、1.24兆ドル規模です。
  • 最近の1年での再生可能エネルギーへの投資総額は2420億ドルです。

5. ソリューション、トークンとブロックチェーンの役割も含む (例. トークンのユースケースは?トークンは何にしようできますか?トークンがマーケットの課題を解決するのに必須なのですか?将来、トークンの需要と供給は何に影響されますか?)

WePowerソリューションは2つのトークンシステムを使用します。:

  • 内部のエネルギートークン;
  • WPRトークン— トークンジェネレーションイベント(TGE).

内部のエネルギートークンは1kWhのエネルギーと交換できます。エネルギートークンは発電事業者がWePowerプラットフォーム上で資金を調達する時に作り出され、発電事業者がコミットする、トークン保有者に渡す発電量を表します。このエネルギートークンは小売市場で消費されることもできるし、卸売市場で販売することも可能です。ブロックチェーンテクノロジーは、10~15年間同じ価格で発送電するという現在の既存の電力購入契約(PPA)にイノベーションを起こすことを助けます。このマーケットは閉鎖的で、大企業(発電事業者、大企業、電力市場のマーケットメーカー)だけが参加することができます。 さらに、流動性も欠いています。PPAを全て1kWhのPPAに分割して、ブロックチェーン上に置くことで、WePowerはこのマーケットを誰にでもオープンし、流動性を提供し、そしてグリーン開発プロジェクトのための資本へのグローバルなアクセスを創出します。

さらに、ブロックチェーンを利用することでWePowerは信用のある中間業者である必要がなくなります。集約データベース上で再生可能エネルギーを取引する、世界的に安全で信頼できる仲介者であることは事実上実現不可能です。これまでの例から、透明なグリーンエネルギー会計メカニズムがないために、購入者がクリーンエネルギーを購入していると誤解していることがあります。

WPR トークンは以下2つの機能を持つ、汎用的な取引資産です。

  • オークションへの優先参加権
    それぞれの再生可能エネルギー発電事業者はエネルギートークンを、WePowerプラットフォーム上でオークションモデルでエネルギートークンを販売します。最初の48時間はWPRトークン保有者のみがオークションに参加して、放出されたエネルギートークンを購入することができます。WPRはオークション主催者が設定した初期価格でエネルギーを購入することができ、購入量はWPRトークンの保有量に比例します。ご注意いただきたいことは、WPRはエネルギートークンの購入には使えないです。オークションモデルは投機的な性質があるため、トレーダーや投機家を引き付けるために重要です。最初の48時間が経ったら、誰でもオークションに参加することができます。
  • 寄付されたエネルギートークンプールへのアクセス
    全ての再生可能エネルギー発電事業者はWPRトークン保有者に直接、WePowerプラットフォーム上で放出するエネルギートークンの0.9%を直接寄付することを要求されます。WPRトークンの保有者はこれらのエネルギートークンをi)電気として使用、ii) プラットフォーム内での取引、iii) 余剰として卸売市場で売ることの3つが可能です。
WePower Token Value Explainer

6. ユーザー獲得— 最初の100万ユーザーをどのように獲得しますか?

WePowerの最初のクライアントは大規模な再生可能エネルギー発電事業者、エネルギーマーケットメーカー/コモディティートレーダー、そして再生可能エネルギープロジェクトに投資している投資家です。そのため、合計ユーザー数よりも取引量でプラットフォームを評価する方が良いと考えています。WePowerの最初のクライアントは2億ユーロ相当のエネルギートークンを発行します。

WePowerが作り出す融資モデルは発電事業者、エネルギーバイヤー両方にとって、WePowerプラットフォームを利用するインセンティブがあるように設計しています。WePowerは発電事業者にとって、ROEを20〜25%にまで向上させることを助けます。このおかげで、最初のクライアント(Conquista Solar、Civittas Projects、Novocorex)を獲得することができ、合計で10億ユーロ規模のソーラーエネルギー開発プロジェクトがプラットフォームを利用します。一方で、投資家は電力を先行して、割引された価格で購入します。これによって、毎年17%のIRRを手に入れることができます。これらのアドバンテージのおかげで、とある大規模な投資ファーム(1月中旬に公開予定)がWePowerプラットフォームを利用する予定です。彼らは2018年だけで、21億ユールの資本をスペインのグリーンプロジェクトに投資しようと計画しています。既存のパートナーシップは、プラットフォームを利用するプロジェクトを2年間確保し、即時の資本注入を保証します。 クライアントの獲得は、直接販売の原則に基づいて行われます。そうしないと、規模が確保できないためです。

7. チームマネジメントの原則を挙げてください。

WePowerは、市場の制約と機会を考慮して、100%再生可能かつ持続可能な未来への移行を可能にすることを目指しています。この目標に到達するため、WePowerは幅広く成功した会社となる必要があります。この目標は私たちの個人的の目標よりも大きなものです。私たちの意思決定では、たとえそれが個人的かつ感情的に困難な選択を意味するとしても、私たちは常に個人的な目標を上回るビジネスとその目的を優先します。

8. 同じ問題に取り組んでいる競合を挙げてください。

こちらの記事にWePowerとその他の再生可能エネルギー関連プロジェクトに関しての分析記事があるのでこちらをご覧ください。

この記事は英語のものを翻訳したものです。オリジナル記事へのリンクは以下からとなります。
https://medium.com/wepower/answers-to-due-diligence-questionnaire-ecfac0e89fe3

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