「53㎏の食欲」

体重が53㎏だ。
（こんなに単調でやる気のない一文があるだろうか）

「来たるべき本に向けてのプレリュードⅡ」

4月Ｘ日 10:00になってバイトへ向かうため家を出る。
世界が輝いて見える。
芝生の真ん中にあるスプリンクラーの飛沫。…

「私的東京想像力」

この文章を書き出せなかった4日間は夢のようだった。忘れたと思い込んでること、入眠直前まで見てたこと/考えてたことの中から、無作為に取り出されあれこれ見せられるのが、私にとっての夢だ。

「今そこらへんにある危機」

22:00に気絶するようにしてベッドに倒れ込み、3:00に目覚める。
時間の記述ばかりが積もるが、それほどに日常が時計に依存してるのだろうなと感じる。自分がどこにいるのか分からないから、時計の針で自分の立つ場所を探し求める。

そんな生活がもうしばらく続いている。
8:00ごろまでの空白の時間をどう埋めるかに人生の技術の全てが試されているように感じられ、きょうは350そして500mlの缶ビール、そしてローソンセレクトのサラミを買い、眠りに就き、Netflixを開いておいた。

「目が覚めると世界はそんなに最悪じゃなかった」

4月第1月曜日、多くの方が新しい生活リズムに慣れようと身体が強張っている。

私はきょう二度、目を覚ました。

その二度に渡る起床からまずは話してみようと思う。

一度目、目が覚めた時、辺りは本当に暗かった。

枕の横に開いた本と思しき物体、右肩とベッドの隙間に感じる携帯の無機質さ。

「来たるべき本に向けてのプレリュードⅠ」

4月Ｘ日
2:00に目が覚める。
さっき布団に倒れ込んだはずが、まだ4時間しか経っていない。
前日、近日出版する本のゲラチェックを行なった疲れがあったはずなのに、なかなか眠れない。
Googleカレンダーを開き、この日の予定を確認すると8時間後にバイトと表示されていた。
その後は、4時間の空白があって19:00から小説家松宮宏氏を囲んでの、文章講座があるようだ。

“Anello gets in your eyes.”

アネッロが目に染みる

重度の花粉症の方は、花粉が鼻孔に入ってくる様を感じるらしい。
私も、朝起きるとくしゃみが4回連続で出て、それで目が覚めるようなところがある。
花粉が飛んでいるのが見えるわけではないが、自分の身体がどの花粉情報より正確に花粉飛散情報を教えてくれる。