主旨:戦後空間シンポジウムシリーズを締め括る第6回は、特に土地を通じて戦後空間を問いたい。ここで特に捉えられるべき土地空間とは、都心、都市の縁辺部、農地である。これらの間を移動する労働・土地・資本を経済と共に捕捉することで、戦後空間が行き着いた地点をあぶり出すと共に、そのゆくえについて討議する。
登壇 ──── 山田良治|山下一仁コメント ──── 内藤廣|饗庭伸司会 ──── 松田法子+日埜直彦
日時:2022年1月14日 17:00-21:00場所:ZOOM+YouTube liveテープ起こし・原稿作成:宮下貴裕
「[スイス連邦]は、共同の福祉、持続可能な発展、国内の結束、および国内文化の多様性を促進するものとする」 ───スイス連邦憲法(2条2項)*1
シンポジウムの私的要約戦後空間WGによる最終シンポジウム「都心・農地・経済 -土地にみる戦後空間の果て」が2022年1月14日に開催された。
山田良治先生の「都市空間形成の資本主義的展開…
戦後空間WGの第5回目のシンポジウムでもある本公開委員会では、戦後日本と東~東南アジアの関係性に目を向ける。1952年に発効されたサンフランシスコ講和条約により、日本国はその独立を回復するとともに、東西冷戦構造のなかで、周辺諸国との関係性を新たに構築していくことになった。建築や土木に注目したとき、浮かび上がってくるのは3つの政策的…
登壇 ─── 宮城⼤蔵|⾕川⻯⼀|曺賢禎|⼩倉暢之|市川紘司(司会)コメント ─── 尾島俊雄
⽇時:2020年10⽉17⽇(⼟)15時〜18時30分場所:ZOOM+YouTube liveテープ起こし・原稿作成:和田隆介
敗戦からの復興、高度経済成長、東京オリンピックの開催、そしてGDP世界第2位。第二次大戦後わずか四半世紀で再浮上した日本の成長路線とバブル崩壊までの安定は、戦前の帝国主義とは打って変わって、あたかも日本という閉じた圏域で成立したかのように我々は錯覚していないだろうか。