全人的人間力の中真
全人的人間力の中真は、
命の源点であり、矛盾点である。
矛盾点とは、
+と−、陰と陽、大と小、男と女、有と無、
物と心、生と死…などの
相反するものが結ばれるたった1点。
このたった1点では、
相反する矛盾が同居して存在している。
だから、禍福のみならず、
不易と流行、右脳と左脳、
見える世界と見えない世界
わたしとあなた、田舎と都会…
全てがあざなえること縄の如しだ。
しめ縄にみられる
「結びの思想」だ。
矛盾点のことを、
固定不変のひとつの中心があると
勘違いしてはならない。
それは超光速の素粒子同士が
激しくぶつかるのように
あるいは、
振り子が中心点にあるとき、
速度が最大であるように
相反する矛盾や対立が
出逢い、交流し、影響を与え合う
「二物衝撃」の場だ。
スパークは両極の間から湧き熾る⚡️
その意では、動的で緊張感も漂う
極めてクリエイティブな場だ。
まるで茅の輪くぐりの如きその動きは、
まさに「∞」状の創造運動だ。
それは、スウィングする人生だ。
あらゆる理が、
溯源集注してくる
ここが「萃点」だ。
全ては萃点に集流し、
萃点から發出される。
軸上に存在する全てが
中真(∞)から生まれる。
中真には、
その軸上の全ての存在が
畳み込まれている。
この矛盾点(∞)こそ、
命の源点(∞)であり、
萃点(∞)である。
時計にゴミが入ると壊れるように
機械は矛盾や無駄を徹底的に排除する。
ところが、生命の原理は、全てを取り込む。
異なる考えを清濁不問で
全て受け入れて変化発展していく。
全てを受け入れた上で自分の立ち位置を決めるのだ。
生きていれば、
誰にでも試練と危機の時期がある。
人生の冬(陰)をどう耐えるかで、
大業を成すか、投げ出すかが決まる。
時代の狭間にあって、
希望ある前向きな自分もいれば、
どこかもやもやする後ろめたい自分もいる。
そうやって矛盾し、対立している物心を
同時に持つ心が苦悶や葛藤に悪戦苦闘する。
この両端が中真(∞)で結ばれる矛盾点こそ、
真のヴィジョンとクリエイティビティが宿る
第一級特異点だ。