発達障害者は、当事者会で集まると「定型発達者」という言葉が頻繁に出てくる。空気が読めず、周りから浮いてしまう、マルチタスクができず周りを困らしてしまう・・・などの苦悩を語りながら、
「定型発達者ってうらやましいよな」
と、多くの人がため息交じりに語る。
発達障害者の中には、高学歴の方、高いスキルのお持ちの方、勉強熱心な方、など何かに秀でている人が非常に多いと感じる。そうした当事者の方から、
「私たちは、しっかり勉強してきた。そのことをしっかり評価してくれる企業に行ける、そんな支援が欲しい」
という声をいただく。
私は、高機能自閉症とADHDを抱えているウェブデザイナー、ウェブディレクターの知り合いがいる。当事者会で知り合った方だ。
その知り合いは、躁鬱病や統合失調症に悩み数年引きこもった時期や学校の中退歴があるが、その後ウェブデザインを勉強し、今はウェブデザイナーとウェブディレクターとして頑張っている。勉強を始めたのも20代後半だ。発達障害…
発達障害を抱える人の多くが、躁うつ病や統合失調症、PTSDなどの生きづらさから生じる2次障害を抱えている。以下のようなケースを聞いた。
・ADHDの特性で、家事や仕事の管理が頑張ってもうまくいかず、家庭や職場で責められ て躁うつ病を経験した。
全世界で、今、「#Me Too」運動が盛んになっている。今まで声をあげてこなかった性犯罪やセクハラを受けた女性たちが、「#Me Too」(私も)とSNSなどを通じて声をあげるようになった。
アメリカで女優が数十人、性暴力を受けていたことを告発したことに端を発した。時間や費用のかかる訴訟の代わりにSNSで性犯罪を告発する運動が発生した。この呼びかけに応じて、世界規…
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2018_0228.html
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181030-OYT1T50047.html
福祉とは一般的には、”困った人を助ける”、”人々の生活を支えていく”という印象が強い。そんなイメージがないだろうか。
今、パラリンピックにおけるトレーニング法の開発や装具の開発、療育の分野における能力開発が、障害を克服するだけではなく、人間の秘めたる能力を開発していく面が出てきた。また、発達障害者の持つ多様な視点が、色々なイノベーションの主体となることも言われている。
身長、体重、顔、足の長さ、肌の色、手の大きさ・・・周囲を見れば、一人として同じ人はいない。それぞれの人が、特徴を持ち、個人差がある。また、身体的能力だって様々ある。足の速い人、遅い人、動きが俊敏な人、腕力のある人・・・様々ある。