大町温泉郷の、忘れられた地下室に現れた、雪のように見える塩の部屋。そこに断片的な映像が投影されている。この作品「不可視な都市:ロング・グッドバイ」は、多くの地元の人に、「あれはなんだだ?」と言われて困…
杉原信幸は、2009年より木崎湖畔で毎年開催している「原始感覚美術祭」の発起人兼アートディレクターとして、この地で創作活動を行っている地元作家だ。僕自身、2012年に北アルプス山麓に越してきて、猿を追いかけながら2013年の原始感覚美術祭では…
作品「夢の部屋」は、大町温泉郷に現れた、重力がある身体感覚を視覚からおかしくさせるような不思議な部屋だ。窓には、外界の鏡像がカメラオブスキューラを通して映し出され、室内のインテリアは上下反転していて、ちょっと前に誰かが居たような様子で時が止…
作品「雲結い」は、木崎湖畔の桟橋のドンつきに、すっとまっすぐ天に向かって現れた組紐だ。地域の人たちと一緒に、白と水色と青の三色がグラデーションの様に青空と湖面に呼応している、美しい作品だった。