出展作家 :…
杉原信幸は、2009年より木崎湖畔で毎年開催している「原始感覚美術祭」の発起人兼アートディレクターとして、この地で創作活動を行っている地元作家だ。僕自身、2012年に北アルプス山麓に越してきて、猿を追いかけながら2013年の原始感覚美術祭では…
大町温泉郷の、忘れられた地下室に現れた、雪のように見える塩の部屋。そこに断片的な映像が投影されている。この作品「不可視な都市:ロング・グッドバイ」は、多くの地元の人に、「あれはなんだだ?」と言われて困…
作品「雲結い」は、木崎湖畔の桟橋のドンつきに、すっとまっすぐ天に向かって現れた組紐だ。地域の人たちと一緒に、白と水色と青の三色がグラデーションの様に青空と湖面に呼応している、美しい作品だった。
作品「夢の部屋」は、大町温泉郷に現れた、重力がある身体感覚を視覚からおかしくさせるような不思議な部屋だ。窓には、外界の鏡像がカメラオブスキューラを通して映し出され、室内のインテリアは上下反転していて、ちょっと前に誰かが居たような様子で時が止…
北アルプス山麓で国際芸術祭を開催するために奔走していた4年間が終わり、会社を辞めて無職になった。ひとつの区切りとして、アートについて、考えてみる。
現実を揺さぶる事から、面白い事が生まれる。
そう思って、実現するというミッションへ邁進した今回の北アルプス国際芸術祭。その記録として、撤収までの期間を「探す、繋げる、創る、お披露目、終わる」という5つのフェー…
作品「水面の風景ー水の中の光~山間のモノリス」…
大平由香理が2016年にあさひAIRに滞在した時に感じた事。…
森林劇場に現れた作品「ACT]は、幻想的な絵本の中に居るような体験へ鑑賞者を連れていく作品だった。大町温泉郷の中心に位置する森の中の野外劇場の舞台に上がると、譜面台に蝶の図鑑があるピアノの演奏が流れ出し、タライに落ちる水滴がリズムを…