「遊びの分類」からみる日本の遊び
遊びには、四つの分類がある。ロジェ・カイヨワという哲学者が提唱したもので、数十年経ち、遊びが多様化した今なお説得力を失わない魅力的な分類だ。「アゴン(競技)」、「アレア(賭け)」、「ミミクリ(模倣)」、「イリンクス(眩暈)」の四分類である。アゴン、アレアは言わずもがな、遊びの根幹となっている要素だ。かけっこからスポーツまで、「勝敗」を意識した遊びに人類はいつまでも熱狂しているし、ポーカーなどのギャンブルもいまだ根強い人気がある。ミミクリとは、幼少期はままごとに始まり、演劇や仮面舞踏会など、「自分ではない何者か」になることで非日常感を楽しむ類の遊びだ。そしてイリンクスとは、ブランコやジェットコー…