言葉にするのにはちょっと時間をもらいたいんだ。いまのこの状況を直接話したり書いたりすることは、できなくもないんだけど、よくないと思うんだ、お互いにとって。やけにミステリアスで勿体ぶった書き方をしてるのが鼻につくと思うから、とりあえず音楽を並べることにしたよ。
いますぐに作る言葉だと、どこかへ流れて消えてしまいそうなんだ。なんでも残したいわけじゃない。でもいま手許にあるものは流しちゃダメなもののような気が何となくするんだ。
iPhoneに泣かされた。思いがけずに、である。
写真を撮るのが好きなら、写真を眺めてるのも又、好きなものだ。いま改めて思い返してみると、ほんとうに多くの時間を「記憶という深い海」の中に沈んでいることに費やしたものだ。
そんないつでもありそうな、ありふれた夜に、ベッドの中でスマホを開いた。インスタントな癒しを密輸してくるために。