「西部邁氏に思うこと」

“時事問題に口を出さないブログ”

看板にそう書いて、表に見えるように出している訳ではないが、一応そういう姿勢でやってきた。厚かましくも社会に何か物申したいことがあっても、物申したい気分になったとしても、分からないように文章を多少複雑にする（ぼやかしたり、たとえ話をしたり、自分の思い出話に無理やりにでも接続させる）ことで、直接的には何もリアルタイムで起きることについては口を挟まないようにしてきたつもりだ。

「ちょっとみんなに聞いてほしいことがあるんだ」

今動かしてる手をちょっとの間だけ止めて眼を閉じて、君に想像してみてほしいことがあるんだ。

君のパートナーは、礼儀正しく、適度に社交的で、そして適度に内向的で思慮深い側面があり、健康的な都市的生活者だ。
各々思い浮かべたパートナーは条件を満たしていたらどんなのでもいい。異性でも同性でも、男か女か真ん中かという性の分類に括りきれないけれど一緒にいると気持ちがいい人でも、もしくは画面上/想像上/形而上の対象でもいいし、もはや人間の姿かたちをしていなくても、上記の条件を満たしていたならアライグマでもいい。

「お酒1杯分のお話」

飲みの席で、なにか「深めのハナシ」を、という空気になった時に使いまわしてるネタが1つある。一時期、このネタを話しすぎたせいもあって、どうハナシを振り、間を取るのかまで、すっかり諳んじてしまった。
このお話トータルの長さは、飲み物が運ばれてきてから話し始めて、次の飲み物のお代わりを頼もうかなという頃に終わるくらいだ。
今夜はちょっぴり寄り道がてら、飲み物1杯ぶん、お付き合い頂ければうれしい。

「ぼくは許さない」

ちょっと唐突なんですが、大前提として「はじめましてで入っていくコミュニティに没入することを馬鹿にしちゃいけないんじゃないかな」って思うのです。

「書かれるはずのなかった文章」

このブログを書き出してから初めてのことなのだが、全てを書き終えた段階で文章が消えた。約2000文字ほどがどこかに吸い込まれたか、蒸発したか、いずれにせよ消えた。

初歩的な保存ミスが原因だったが、ショックだった。悪くない文章が書けたなと思っていたところだったから余計ショックが大きかった。ショックの中、終電車内で書く。以下の文章は、自信のあった文章を記憶を頼りに不完全に書き直す気にもなれず失意の中で書かれたものである。すなわち文章が消えなければ、この文章が生まれることもなかった。大袈裟に云えば。

「すみません、もし差し支えなかったら、そのビールを湯船に注いで頂けませんでしょうか？」

あらゆる装飾語を外して、云いたいことだけ云わしてもらう、twitterみたいに。
ちょうど夕方、三宮を散歩していた時のことだった。

「出会い損ねた誰か」

眠れないまま朝がやってきたとき、きみは何を考えてたんだろう？

身の回りにいる、ある時期おなじような状況を共有していたFacebookにタグ付けされていると少しだけ気になるけど連絡までは取らない、多数の友人たちが今後の人生においてどのような意味を持つのだろうか、ぼくはそんなことについてちょうど考えてたとこだ。

よくいるよね、ヨッ友。でもそういうんじゃないんだ、ぼくが考えてた他人（ひと）たちというのは。

「ununderstandable text」

いま思えば迂闊だったとしか云いようがないが、バスの中で卒論を読んでしまった。
1月10日に提出を済ませたあと、一切読み返していなかったため約10日ぶりにファイルを開いたことになる。…

「嘘はお好きかね？」

あなたは1日にどれくらいの嘘をつきますか？

数多あるくだらない質問の中でも、かなりヒドい方だと自覚はしてあるのですが、いかがでしょうか。

「言葉にならないので音楽を用意しました」

言葉にするのにはちょっと時間をもらいたいんだ。
いまのこの状況を直接話したり書いたりすることは、できなくもないんだけど、よくないと思うんだ、お互いにとって。
やけにミステリアスで勿体ぶった書き方をしてるのが鼻につくと思うから、とりあえず音楽を並べることにしたよ。

いますぐに作る言葉だと、どこかへ流れて消えてしまいそうなんだ。
なんでも残したいわけじゃない。でもいま手許にあるものは流しちゃダメなもののような気が何となくするんだ。