たぶん屋日誌

「793日戦争」

それは2年を超える戦いだった。最初から勝ち目はなかった。
戦いの最後、色んな理由をこじつけて自らを納得させようとしたが、要するに僕は負けたのだ。

「怪我の功名」

ようやっと、書く内容が定まった感じがする。
書き出しが決まらないまま「うーんこれならわざわざ人様に晒すほどのものでもないな」と、あってないような自制が働き、結果として数カ月（恐らく5カ月くらいここで何も書いて出してなかったのではないか）の沈黙が生まれた。…

「移動祝祭日」

仕事と休みを2日1セットで繰り返す1週間があった夏の日々のことだ。

こまめな水分補給。インターバル走。…

「春の風」

「朝焼けから夕暮れの距離より、夕暮れから朝焼けまでの方が近いんだよ」

そう教えてくれたあなたと歩いた、橙色の街灯に照らされた水面に浮かぶ桜。

水辺の淵へと花びらを追いやる嵐。

あなたが眠りについたのは、空が明るくなる一歩前のこと。

色のない暗闇で鍵盤をまさぐると、高い音が聞こえてきた。

「サウナ入れば心身ととのう春の風」

あっぶなかった、あの時だめ押しの一言を口にしてたら終わってたとこだった、あっぶねぇ。

「夜のコインランドリー観察」

※この場は、10日深夜にかけて随時更新する予定です。

「オムツへの大いなる助走、走行日記」

2/1阿寒

帯広から車で2時間半。飲み友達と、その友達の東京の方、3人で旅。阿寒湖で念願のワカサギ釣りをするも大不漁。3人で2時間粘るも3匹。東京からのお客さんと私にアタリつかず。ビールケースみたいに硬い椅子が尻に負担。夜、痛みを酒でごまかす。

2/2陸別

椅子に座るたびに軽く声が出るほど、左尻の痛みが重篤化。尻の痛みで車内トークを盛り上げる。

「1年1日」

北海道胆振東部地震、すなわち「あの日」から1年と1日が経った。

去年の4月から十勝で生活を始め、半年も経たないうちに思いがけない試練が降りかかってきた。そんな風に云うこともできるかもしれない。

「つくる？作る？創る？あーマジかったりぃ」

つくる/作るを、創る/創造する、と書いちゃったりする人とは馬が合わないような気がする。

この問題は厄介な問題で、作る派と創る派の対立問題として語れるほど硬直した話ではなく、各派に作る性、創る性が例えば7:3だとか、2:8みたいに含まれているのだ。味噌汁をこしらえる（当然これは、つくる、を避けた表現であるのは云うまでもない）際も、味噌だけ入れるわけにいかず、ダシとなる昆布や鰹節、味付けにみりんやら砂糖、醤油、胡麻、ネギなどを入れざるを得ないわけであり、ごちゃごちゃ含まれてて1つなのだ。要するに。何か1つだけで僕らの身体（そしてこ…