水が出なくなった。
今年が始まってからというもの、想像しうる限りのあらゆる災厄を一身に受けてきた本厄ボーイ。
雪原に向かってファッキュー、マダファックァーーーと叫び散らかしていて喉が枯れたので、そろそろブログの時間だ。まぁ要約すると本稿は、140字以上の鳥のさえずりであり、あるいはもっと単純に原始的なアメブロ的、ホムペ的なものである。
北海道胆振東部地震、すなわち「あの日」から1年と1日が経った。
去年の4月から十勝で生活を始め、半年も経たないうちに思いがけない試練が降りかかってきた。そんな風に云うこともできるかもしれない。
独り暮らしの部屋に望むことはそう多くありません。
風呂の床をつま先立ちしなくても入れるくらい清潔に保つこと。気に入った椅子に座って本を読んだりブログを書くこと。そして本に囲まれるような部屋を作ること。
「朝焼けから夕暮れの距離より、夕暮れから朝焼けまでの方が近いんだよ」
そう教えてくれたあなたと歩いた、橙色の街灯に照らされた水面に浮かぶ桜。
水辺の淵へと花びらを追いやる嵐。
あなたが眠りについたのは、空が明るくなる一歩前のこと。
色のない暗闇で鍵盤をまさぐると、高い音が聞こえてきた。
そんなわけで、きょうはカレーのお話だ。
それは2年を超える戦いだった。最初から勝ち目はなかった。戦いの最後、色んな理由をこじつけて自らを納得させようとしたが、要するに僕は負けたのだ。
ようやっと、書く内容が定まった感じがする。書き出しが決まらないまま「うーんこれならわざわざ人様に晒すほどのものでもないな」と、あってないような自制が働き、結果として数カ月(恐らく5カ月くらいここで何も書いて出してなかったのではないか)の沈黙が生まれた。…
あっぶなかった、あの時だめ押しの一言を口にしてたら終わってたとこだった、あっぶねぇ。
満車になった駐車場を、僕の車は後ろ向きに急発進した。
ゴダールの映画に確か『ウイークエンド』といった題のものがあったはずで、筋は確かこうだ。
行楽地へ向かう車でごった返す道路。人々は遅々として前に進まない渋滞にフラストレーションを募らせ、あたりはクラクションが鳴り止まない。車を乗り捨てる者、事故を起こす者。狂乱の週末。