Bauernbratwurst, Grobe Bratwurst 編
今回は、見た目がちょっと “アレ” で買うかどうか迷ってしまう、 Bauernbratwurst と、Grobe Bratwurst をご紹介します。
この記事は、Würstを食べ尽くすシリーズです!
→ 第6弾はこちら「Debrecziner Würstel (+ Bruzzzler original) 編」
Bauernbratwurst
Bauernbratwurst、またの名を Westfälinger という豚肉を原材料に「冷燻」で作られる Wurst。香辛料は Nitritpökelsalz、唐辛子、Kümmel が使われています。
✓ 冷燻(Kalträuchern, Cold Smoking)…
15〜25度という低温で燻製を行う方法。長時間の燻製を行うため、殆どの水分が抜け、ドライな仕上がりになる。✓ Nitritpökelsalz …
燻製に並ぶほど古い肉の保存方法である Pickling(塩漬けにする加工法)に用いられる食塩とnitrite(亜硝酸塩)の混合物。✓ Kümmel …
キャラウェイとスパイスを調合したハーブの蒸留酒。酸味が強い。✓ キャラウェイ …
セリ科の2年草。種がスパイスになる。ザワークラウトなどに使われる。
ちょっと色と形が毒々しく(なんかブツブツしてるし黒いし…)、ちょっと手を出し辛い風貌をしていらっしゃいます。
上述の通り、かなり固くてドライ。bratwurst なので焼いて食うのだろうと、そのままフライパンでこんがり焼いてみました。
焼いてるうちに、燻製の良い匂いと、中から湧き出てくる肉汁が食欲をそそります。
────── が。
お味はと言うと、、、すっごく塩辛いです。
ただでさえ Pickling で塩漬けにされてる上に、冷燻でドライになっちゃってるため、全ての味が凝縮されてしまってる感じです。
歯ごたえがあり、塩気がスゴイ。お酒がすすみそう。
ただこれでお酒を飲むとなると… 塩分過多になりそうですね(ヽ´ω`)
Grobe Bratwurst (Bratwurst Grob)
Grobe Bratwurst は、Hamburger Bratwurst、Norddeutsche Bratwurstとも称される、北ドイツ地方の豚肉を原材料とした Bratwurst です。
名前についている Grobe (英: rough)という名前の通り、5 mm 程度の荒い豚肉のミンチを使って作られます。短く、太い形状が特徴。
・ 見た目は 生(茹でた状態らしい)
・ Würst 売り場ではなく豚肉売り場に並んでいる
・ パッケージも生肉と同じもの
という、他の Würst とは少し異なる印象です。
(燻製していない分、賞味期限も短めになっています)
とはいえ、Bratwurst なので、他と同じく焼いて食べます。
注意: しっかり時間を掛けて焼かないと、微妙に半生になったりします
お味はというと、Hamburger Bratwurst と呼ばれるだけはある、Würst というよりは、かなり「お肉」を食べている感じに近いです。
立ち位置は、ソーセージの形をした豚肉のハンバーグなのでしょう。
皮は少々分厚いですが、剥くほどではありません。
日常的に食べるなら Grobe Bratwurst はコスパが高い!と言えます。
他の Würst たちは、250g ぐらいで 300〜500円なのですが、
Grobe Bratwurst は、400g で 1.79 € = 約240円(60円/100g)
めっちゃお得です。
いかがでしたか?
今回は、超塩辛い Bauernbratwurst と、もはやハンバーグ(?)の Grobe Bratwurst を紹介しました。
そろそろ、怪しい見た目の Würst にも挑戦していきたいと思います。
Würst を食べ尽くすシリーズ [目次]
第1回: Nürnberger Rostbratwürste, Regensburger würst 編
第2回: Münchner Weißwurst, Berner Würstl 編
第3回: Oberländer Bratwurst, Frankfurter Rindswürstchen 編
第4回: Thüringer Rostbratwurst, Knackwurst 編
第5回: Geflügel Bratwurst, Käse-Krainer 編
第6回: Debrecziner Würstel (+ Bruzzzler original) 編
第7回: Bauernbratwurst, Grobe Bratwurst 編
第8回: Krakauer Wurst, Bockwurst 編