Würst を食べ尽くす ⑦

yukimatJP
yymat
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5 min readNov 16, 2017

Bauernbratwurst, Grobe Bratwurst 編

今回は、見た目がちょっと “アレ” で買うかどうか迷ってしまう、 Bauernbratwurst と、Grobe Bratwurst をご紹介します。

この記事は、Würstを食べ尽くすシリーズです!
→ 第6弾はこちら「Debrecziner Würstel (+ Bruzzzler original) 編

Bauernbratwurst

Bauernbratwurst、またの名を Westfälinger という豚肉を原材料に「冷燻」で作られる Wurst。香辛料は Nitritpökelsalz、唐辛子、Kümmel が使われています。

✓ 冷燻(Kalträuchern, Cold Smoking)…
15〜25度という低温で燻製を行う方法。長時間の燻製を行うため、殆どの水分が抜け、ドライな仕上がりになる。

✓ Nitritpökelsalz …
燻製に並ぶほど古い肉の保存方法である Pickling(塩漬けにする加工法)に用いられる食塩とnitrite(亜硝酸塩)の混合物。

✓ Kümmel …
キャラウェイとスパイスを調合したハーブの蒸留酒。酸味が強い。

✓ キャラウェイ …
セリ科の2年草。種がスパイスになる。ザワークラウトなどに使われる。

ちょっと色と形が毒々しく(なんかブツブツしてるし黒いし…)、ちょっと手を出し辛い風貌をしていらっしゃいます。

上述の通り、かなり固くてドライ。bratwurst なので焼いて食うのだろうと、そのままフライパンでこんがり焼いてみました。

焼いてるうちに、燻製の良い匂いと、中から湧き出てくる肉汁が食欲をそそります。

────── が。

お味はと言うと、、、すっごく塩辛いです。

ただでさえ Pickling で塩漬けにされてる上に、冷燻でドライになっちゃってるため、全ての味が凝縮されてしまってる感じです。

歯ごたえがあり、塩気がスゴイ。お酒がすすみそう。
ただこれでお酒を飲むとなると… 塩分過多になりそうですね(ヽ´ω`)

調理前はなかなか毒々しい。焼いたらそうでもない。隣に居るのは、前回の Bruzzzler

Grobe Bratwurst (Bratwurst Grob)

Grobe Bratwurst は、Hamburger Bratwurst、Norddeutsche Bratwurstとも称される、北ドイツ地方の豚肉を原材料とした Bratwurst です。

名前についている Grobe (英: rough)という名前の通り、5 mm 程度の荒い豚肉のミンチを使って作られます。短く、太い形状が特徴。

・ 見た目は (茹でた状態らしい)
・ Würst 売り場ではなく豚肉売り場に並んでいる
・ パッケージも生肉と同じもの

という、他の Würst とは少し異なる印象です。
(燻製していない分、賞味期限も短めになっています)

とはいえ、Bratwurst なので、他と同じく焼いて食べます。

注意: しっかり時間を掛けて焼かないと、微妙に半生になったりします

お味はというと、Hamburger Bratwurst と呼ばれるだけはある、Würst というよりは、かなり「お肉」を食べている感じに近いです。
立ち位置は、ソーセージの形をした豚肉のハンバーグなのでしょう。

皮は少々分厚いですが、剥くほどではありません。

日常的に食べるなら Grobe Bratwurst はコスパが高い!と言えます。

他の Würst たちは、250g ぐらいで 300〜500円なのですが、
Grobe Bratwurst は、400g で 1.79 € = 約240円(60円/100g)

めっちゃお得です。

味は Würst というよりは豚肉(ハンバーグとか)。

いかがでしたか?

今回は、超塩辛い Bauernbratwurst と、もはやハンバーグ(?)の Grobe Bratwurst を紹介しました。

そろそろ、怪しい見た目の Würst にも挑戦していきたいと思います。

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奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 ユビキタスコンピューティングシステム研究室(NAIST-UBI) 助教 / 吹奏楽団 インプリメーレ / Code for Ikoma / Code for Youth