磯崎新は追悼文の名人であった。『挽歌集』(白水社、2014年)と題して追悼文だけをまとめた本さえ遺した。紋切り型に流されず、ごく個人的な亡き人との思い出を語るようでいて、読むにつれたしかにそうであったと思いを致すことになる、そんなテクストがそこに並ぶ。だからなおさら磯崎新の死を受けて、これを…
[文=福屋粧子 ]
この記事はジェンダーと建築をつなげて考え語りたい人向けの、手描きの地図(ヒッチハイクガイド)として作成したものである。特集を企画した際、どこから何を調べればいいのか、何の本を読めばいいのかさっぱりわからず、途方にくれたからだ。「なぜ女性建築家は少ないのか」「そもそも、多いのか少ないのか」の答えはいまだに出ないが、拾い読みするための地…