NIHSS-3 視野 その2
3 min readNov 1, 2016
視野障害の検査を極めるその2
素早い簡単な方法
まず左右の二点を確認します。左上、右下のように対角の位置が良いでしょう。片方ずつ指を動かして「どちらが動いていますか」と質問します。出した指の数を数えさせる方法もあります。
一回手を入れ替えるだけで4視野全ての検査ができます。二点に指がある事でどちらか動いている方を答えるので、検査の精度はあがります。
注意点
上下の二点で検査する場合、1/4ずつ一点で確認する場合は少し注意が必要です。
左右上側、下側の検査にするとついつい検査を受ける方は視線をそちらに動かしてしまいます。左右の上下にすることで視点の動きを減らせる効果があります。
下図のように視野障害がある部位に検者の指があると、患者は検査自体に気が付かないかもしれません。
Visual threat のやり方
失語がある場合や意識が悪い場合はVisual threatを行います。
目に向かってビンタする動作をします。(※フリだけです。絶対に当ててはいけませんよ。)見えていれば反射的に目を閉じますので、これを利用して視野の欠損がないか判断します。ビンタの動きで目を閉じた方の視野は正常と判断します。
臨床では実際には1/4盲の判断までは難しく、半盲の判断しかできない印象です。
項目11の検査の1つを項目3で行う
視野検査の後に半盲がない場合は項目11の視覚の無視について検査を行います。
半盲と半側空間無視の区別は非常に難しい問題なのでここでは触れません。興味のある方は調べてみてください。