NIHSS-5,6 上肢、下肢麻痺

Kei Nomura
3 min readJun 28, 2016

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点数分けの多い上下肢麻痺

photo by pixabay.com

姿勢

上肢は座位と臥位で上げる角度が違います。座位では90度、臥位では45度挙上させます。手のひらの向きは下です。

下肢は臥位でしか診ません。上肢だけ座位での検査がある理由は・・・・わかりません。

順番

5a(左上), 5b(右上), 6a(左下), 6b(右下)の順で診ますが、左に麻痺があるときには健側から診察するので 5b(右上), 5a(左上), 6b(右下), 6a(左下)の順になります。

illustrated by Kei Nomura

点数の付け方

点数は0から4点です。

まず手を添えて上肢(下肢)を挙上し、患者さんに10秒(下肢は5秒)挙上してもらうように指示します。

ゆっくり手を離した際に、少しでも挙上できている時は0-2点、できない時は3-4点と判断できます。

0-2点の区別

0点: 下垂しない

1点: 少し下がってくるが10秒※下につかないで空中にある

2点: 10秒※以内に下に付いてしまう

※下肢は5秒

GIF by Kei Nomura

3-4点の区別

3点: 少しでも動かすことができる

4点: 全く動かない

簡単に上下肢の麻痺の点数の付け方を解説しました。興味のある方はBarre sign, arm drop testについても勉強してみてください。

他のNIHSS項目

1a 意識, 1b 質問, 1c 従命, 2 眼球運動, 3 視野 : (1), (2)

4 顔面麻痺, 5–6 上下肢麻痺, 7 失調, 8 感覚障害, 9 失語

10 構音障害, 11 注意障害 :(1), (2), (3), (4)

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