NIHSS-1c 従命

Kei Nomura
2 min readOct 5, 2016

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把握反射に気をつけましょう

photo by pixabay.com

従命の診方

開閉眼、離握手の2項目で検査します。

開閉眼

開閉眼は特に説明の必要は無いでしょう。

離握手

握手などで手を握ってもらう場合には把握反射に気をつけましょう。必ず離す(手を開く)動作を確認して下さい。把握反射は原始反射の一つで、生後5–6ヶ月まであります。その後は前頭葉障害によって起きる症状で、手のひらに圧力がかかると握る動作をします。認知症による前頭葉障害でも起こることがあります。

患者さんの手を握らずに、離握手してもらうのが色々考えずに良いかもしれません。

障害があってできない場合には、他の一段回命令で置き換えます。 例: 舌を出して下さい。口を開けて下さい。 など

他のNIHSS項目

1a 意識, 1b 質問, 1c 従命, 2 眼球運動, 3 視野 : (1), (2)

4 顔面麻痺, 5–6 上下肢麻痺, 7 失調, 8 感覚障害, 9 失語

10 構音障害, 11 注意障害 :(1), (2), (3), (4)

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