NIHSS-4 顔面麻痺

Kei Nomura
3 min readNov 25, 2016

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顔面麻痺の検査

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診察の仕方

3箇所を診ます。

前額部

「上をみて」「眉毛を上げて」

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「目を強くつぶって」

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「歯を見せて」「歯茎を見せて」

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点数のつけ方

正常は0点

笑顔に明らかな左右差がある場合は2点

笑顔にほとんど左右差はないが、表情、鼻唇溝の左右差がある場合は1点

顔面の上半分、下半分共に麻痺がある場合は3点です

顔面の上半分とは前額部、眼窩を指します

下の図は左から正常、上位ニューロンの障害、下位ニューロンの障害を示しています。

上半分の筋肉は両側の上位ニューロンからの支配があります。片側の上位ニューロンの障害では上半分の麻痺は目立ちません。

ベル麻痺に代表される末梢神経障害では 一番右の図の青丸で示した部位が障害を起こします。脳幹の障害による症状と同じような症状が出ます。末梢神経障害の場合は脳幹の神経核や中枢性の神経繊維は正常に保たれています。

それでも迷う

顔面麻痺の点数が診察した人による差が最も大きくなったというデータがあります。特に1点と2点で迷うことが多いと思いますが、自分の診察を信じて点数をつけましょう。

他のNIHSS項目

1a 意識, 1b 質問, 1c 従命, 2 眼球運動, 3 視野 : (1), (2)

4 顔面麻痺, 5–6 上下肢麻痺, 7 失調, 8 感覚障害, 9 失語

10 構音障害, 11 注意障害 :(1), (2), (3), (4)

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