“Life in a bag” -カバンの中身から見えてくること-
かつて私が通っていたロンドンのフィルムスクールの授業で、“Life in a bag”という課題があった。 学校の近くの公園に行き、そこでくつろいでいる人にカバンの中身を見せてもらい、それについてのインタビュー映像を制作するというものだ。ファッション誌などで、「おしゃれ女子」や「デキる男」のカバンの中身に注目するという企画はよく見かけるが、私たちの課題では、そういう「イケてる人」ではなく、公園にいる「ふつうの人」のカバンの中身に注目することが求められた。