ありがとう、ヤマナカ

「オーキッドパークのヤマナカ、閉店するらしいよ…。」

実家に帰省して食卓に着いた途端、家族の誰かがこう言っていた。オーキッドパークとは実家から徒歩1分のところにある複合商業施設で、TSUTAYAやブックオフ、ユニクロなどが入って…

ステッカーの痕跡

賑やかな街を歩いていると、壁や電柱に乱雑に貼られたステッカーを目にする。お互いの縄張り争いや何かの自己主張のために貼るのだろう。典型的な例として、渋谷や原宿などを思い浮かべていただきたい。大量のステッカーが何重にも貼られ、その上から落書きもされていたりと、まさにお互いのテリトリーを表し…

臭う渋谷

最近の渋谷（ここでは渋谷駅周辺を指す）が臭う、らしい。今の渋谷が臭うのかということについて、本文では考察する。

恵比寿で見つけたこと

「日曜。恵比寿ガーデンプレイス。時計広場。１時」

2005年に放送されたドラマ「花より男子」で、強気な道明寺がつくしをデートに誘う際に、命令するかのように一方的に放ったこのセリフは、花男ファンの中ではあまりにも有名だ。このドラマ…

「音」で感じるコミュニケーション

吹奏楽の魅力、ご存じですか？

まぶしい照明の中、楽器をかまえて指揮がはじまるのを待つ。最も緊張感が高まる瞬間だ。指揮者と奏者の息が揃い、曲がはじまる。ここからはもう私たちだけの舞台。全身全霊で音を届けるだけだ。

幼い頃から音楽が好きだった。なかでも魅力を感じていたのは楽器演奏で、ずっとピアノを習っていた。ピアノは良い。あの楽器ひとつで、晴れやかな明るい曲から悲壮感あふれる暗い曲、少し触れれば壊れてしまいそうな繊細な音から濁流が押し寄せるような荒々しい音まで奏でることができ、表現の可能性は無限…

松田聖子と安室奈美恵にみる、女性の「妥協しない生き方」考。

2018年1月8日、今年も成人式の式典のようすがテレビのニュースで報道された。お決まりの新成人へのインタビュー。聞き手がどのように質問したのかは不明だが、おそらく「どんな大人になりたいですか？」というような内容だろう…

出欠の線引き

大学で、しばしばSA業務というものをやることがある。SAとは”Student Assistant”の略で、講義の手伝いをする学部生のことである。出欠管理や資料配布が主な仕事となり、多少なりとも給与も出る。研究会に2つ所属していることや、履修していない授業にも興味があることも手伝って、折角キャンパスにいるのであれば色々な授業を聞きたいと、僕は毎学期2コマか3コマはSAを担当する。

出欠管理というのは、学生が単位を取れるかどうかにも直結する、気楽そうに見えて重要な業務である。とはいえ、基本的には履修者が出席すれば済む話である。僕らが出席カードの読み取りを間違えない限り、僕らに何か…

待ち合わせ

「渋谷といったらハチ公前」「新宿といったらアルタ前」のように、大抵、どこのまちにも定番の待ち合わせスポットがある。JRや私鉄などたくさんの鉄道が通っているほど、その駅の乗降者数は多くなり、駅構内は広く複雑になる。「改札前」というワードを手がかりにするだけでは、場所を特定しづらく、なかなか待ち合わせ相手を見つけることができない。こうして、まちの至るところに待ち合わせスポットが生まれるのだ。

不思議なハコ

昨冬のことだ。私は念願だった北欧の国々へ旅に出たのだが、少しでも安く航空券を抑えるべくモスクワにあるシェレメチェボ空港を行き帰りともに経由することとした。

どうせならトランジットでモスクワに留まる時間を長めにとって、モスクワ観光もしてしまおうと考え、帰り便はフィンランドからモスクワに現地時間23時に到着して、翌日の21時にモスクワを発って日本へ向かうように調整した。単純に計算すると22時間もモスクワを満喫できるのだ。