異なる文化圏における空間認識
一人称の研究(その参)/藤井晴行 [研究レビュー]
研究は知をデザインする行為である。自分自身が知りたいものごとを知ることができるようにあれこれとやってみる。すなわち、自分の好奇心を満たしうるものごとを探し求めて知のフィールドを探検する。これが研究の基本である。自分がデザインした知に自分以外の人が、少なくともひとりでも、何らかの価値を見いだすと考えられるとき、その研究について公開する意義が生まれる。研究によってデザインされた知が、自分以外の人にとって、知りたいものごとそのものである、知りたいものごとを知りうるための問…