田尻 裕彦
当方、70代まではまあまあ元気でしたが、80代も半ばを過ぎようとするこの頃は、講演会場などでは補聴器の助けを借りても不十分にしか聞き取れず、通常の遠近両用眼鏡に拡大鏡を重ねての読書もまた疲れやすく、若い頃なら一晩で済ませたろう書物の読了に休み休みで1週間はおろか10日以上も掛かる始末に苛立ったりしている有様。また、この便りを打ち込みつつあるパソコン利用にも専用眼鏡の必要を迫られ、先日購入の手配を済ませたところです。
<様相論>原広司は近代建築を成立させた機能主義を、様相論によって乗り越えようとする。様相論は、空間に曖昧性や時間的変化を組み込む理論であり、部分が全体を超える手法の可能性は、いままさに注目されるべきだといえる。 -…