今年8月、第18回アジア大会がインドネシアで開催される。アジア版オリンピックとも呼称されるこの大会の歴史が本書の主題である。アジア大会は1951年にインドで第1回目を迎えた。だが、そのルーツは1913年のアメリカ植民地下のフィリピンにまで遡る。
音楽や映画など、ある特定の分野の知識を集めたいと思いネットで調べたとき、出てくる検索結果の多さに、軽く挫折するという話を聞く。聴かなきゃいけない、見なきゃいけないものの多さが、検索のヒット数で具体的な量としてパッと出てくるがゆえの不安。評論家の佐々木敦もその著書において同様のことを言及している★1。これは情報時代の「初学者的尻込み」あるあるらしい。無論、ネット検索がなかったときも同系…