食料危機の解決策となるか？5分でわかる「細胞農業」

「細胞農業」とは、細胞培養によって農作物を生産する方法です。

農作物には、非細胞性作物と細胞性作物の２種類があります。非細胞性作物はたんぱく質や脂質などの有機分子でつくられ、細胞や生物を一切含みません。細胞性作物は、生きた、あるいはかつて生きていた細胞でつくられます。

5年後、ついに「培養肉」が食卓に並ぶ

日本でも話題になった「培養肉」を開発したオランダのチームが、ついに企業としての活動を開始すると発表しました。

小学生でも分かる培養食肉の作り方

米系フードニュースメディアのEaterが、培養食肉の作り方を丁寧に、非常に分かりやすく説明したビデオを公開しました。

「お肉が環境に悪いわけない！」

畜産業が環境に与える負荷については、科学的に十分な議論と研究がなされてきました。

自宅や学校で細胞培養実験するにはどうすればいい？

C92での同人誌「純肉本」などで、最近は細胞培養を自宅でやってみたい、学校でやってみたいという声を多くいただいています。

学校での実験のほか、バイオアート、化学合成、バイオハック、DIYバイオ、「なまものづくり」など、細胞培養は色々な使い方があります。

Shojinmeat Projectでは過去に小学生向けの細胞培養教室もやったこともあります。DIY細胞培養の機材や方法はこちらにまとめましたが、情報に抜けがある可能性は否定できません。…

未来の農業、「細胞農業」

農業と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。田園風景？トラクター？牧場?

今、これらのイメージと全く違う「農業」が生まれつつあります。

細胞農業(Cellular Agriculture)と呼ばれる新たな「農業」では、農産物を細胞培養で生産します。この技術はまだ研究開発段階ですが、例えば酵母に牛乳を作らせたり、筋肉細胞を増やして食肉を作ったりすることで、「牛がいらない牛乳」や「家畜を殺さない食肉」が可能になります。

純肉と食糧問題：本当に解決策？

純肉（クリーンミート）に限らず、植物肉、昆虫食、藻類食について「食糧問題の解決になる！」、「貧困問題の解決になる！」という主張がなされます。

でもここで「食糧問題」とは何なのでしょうか。純肉や昆虫食では炭水化物はあまり摂取できないので、米や小麦について何かが変わるとも思えません。「貧困問題」についてはさらに複雑です。

食糧増産による森林破壊？
灌漑による水資源枯渇での砂漠化の進行？
食糧価格の高騰によりスラム街で暴動が発生？
内戦や不作で食糧が届かないことによる飢饉の発生？

Shojinmeatが目指すもの -豊かなお肉と未来を育てるプロジェクト(1)

「いただきます」

「ごちそうさま」

お馴染みの食事のあいさつです。

この２つは日本独特のあいさつで、食べ物への感謝と､大変な思いをして食べ物を用意してくれたことへの感謝の気持ち、食事への敬虔な気持ちを表すあいさつの言葉、と言われています。