mBlockを使ってArduinoを動かしてみた1:セットアップ(小学生こう君のブログ )

東工大エンジニアリングデザインコース講義「エンジニアリングデザインプロジェクト(EDP)」担当教員の坂本啓です。

現在、フィンランドの大学での在外研究のため、ヘルシンキに家族と一緒に滞在しています。フィンランドでは新型コロナウィルスのため2020年3月18日に小学校が閉鎖され、遠隔授業が始まりました。フィンランドの現地校にせっかく通い始めていた長男こう君も、自宅に居て退屈そう。

そこで私(父)と一緒にArduinoマイコンで遊んで、そこでやったことをブログに書いてみる、という(EDP講義のような!?)課題を与えたところ喜んで始めてくれました。

Arduinoは実際、EDP講義でもプロダクトプロトタイプの頭脳部としてたびたび活用されているマイコンボードです。

今回、マイコンへプログラミングするためのソフトとして、子供でもわかりやすいmBlockを使用します。中国・深圳(シンセン)市のベンチャー企業Makeblockが、Scratchをベースに開発したビジュアル言語です。ScratchはMITメディアラボで開発されたプログラム言語で、いまでは世界中の学校で教育に用いられています。

こう君は日本の小学校の授業ですでにVISCUIT(ビスケット)は学んでいたので、mBlockもすんなり使用できました。

私(40歳代)が子供のころは当然、Arduinoマイコンや、子供向けビジュアルプログラミング言語はなかったので、子供でもマイコンが動かせるなんて、まるでドラえもんの世界のようだと、一緒に楽しんでやっています。

小学生でも楽しめる内容ですので、皆様もぜひ。

こんにちは! こう君です。

今日から、Arduinoマイコンのプログラムの紹介をしたいと思います。 Arduinoスターターキットをヘルシンキの電気屋さんで買ってもらいました。
父 注:日本だとネット通販で1万3000円ほどです。確かに高すぎるので、もっと廉価なキットで良いと思います。スターターキットの中の、DCモーター、Hブリッジ、液晶ディスプレイなどは小学生は最初は使用しないと思います。)

まず、箱の中のArduino Unoと、mBlockというソフトをつなげます。LEDを光らせるところまで今日は説明したいと思います。

使うのは、パソコンとスターターキットです。

まずは、mBlockをインストールします。

(父 注: mBlockは無料で配布されています(リンク先を参照)。今回は執筆時点での最新版mBlock V5.2.0を使用。)

すると、このような画面が出るはずです。 そこの、+追加というボタンをクリックします。

すると、このような画面が出るはずです。

そこの、Arduino Unoという所をクリックします。

すると、画像の場所に、[Arduino Uno]と出るはずです。

ここをクリックします。 これで終わりです。

いよいよ遊びます!

まず、画像のようにジャンピングワイヤーと抵抗の220Ω、それにLEDをつないでください。 抵抗の色の見方はこちらを参考にしてください。
抵抗器のカラーコード: http://www.azusa-st.com/resistor/

LEDは、足の長さが違うはずです。 長い方が+です。 ブレッドボードにも、+と―があります。 +の方とつながっている抵抗の方に+を差します。 画像のようにつながっています。

そして、ArduinoとパソコンをUSBケーブルでつなぎます。

すると、LEDがつくはずです。

次に、一度USBケーブルを抜きます。 そして、Arduinoにつないでいた2本を、画像のようにつなぎ変えてみてください。 そして、もう一度USBケーブルをつなぎます。

あれ? つかないなー

実は、差し替えた所はデジタルピンといって、プログラミングしないと信号を発しません。

なので、mBlockで画像のようにプログラミングしてみてください。たったの2行です。

そして、接続という所をクリックします。

すると、画像のような画面が出るはずです。

そして、接続という所をクリックします。

そして、アップロードというボタンをクリックします。

すると、LEDがつくはずです。

このプログラミングは、Arduinoが起動した時、デジタルピン「11」を高にする(つける)という意味です。

次回は、LEDを点滅させてみたいと思います。

続き: mBlockを使ってArduinoを動かしてみた2:LEDライト点滅(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた3:LEDで信号機(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた4:スイッチ取り付け(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた5:早押しボタン(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた6:音を出す(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた7:モータを回す(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた8:パソコンのキャラクターと連動(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた9:液晶ディスプレイ(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた10:コードブレーカーゲームのルール(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた11:コードブレーカーの暗号を作る(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた12:コードブレーカーの暗号判定(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた13:コードブレーカー判定結果の出力(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた14:コードブレーカー正解/失敗時の動作(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた15:コードブレーカー答えの入力(小学生こう君のブログ )

mBlockを使ってArduinoを動かしてみた16:コードブレーカー完成して遊んでみた(小学生こう君のブログ )

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Hiraku Sakamoto
東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト

Associate Professor; Engineering Sciences and Design (ESD) Graduate Major, Department of Mechanical Engineering, Tokyo Institute of Technology, Japan.